義母の手紙に書かれていた内容に「それなら…」

義父は正反対のタイプ。ジョギングを欠かさない義父にシューズをプレゼントしたときはすぐに箱を開けて目を輝かせ、家の中で履いてみせて、外に走り出していったそうです。

 

「義父はそういうかわいいタイプ。だからよけい、義母は冷たいのかなあと思ってしまっていたんです」

 

ところが、実際には義母も喜んでいたようです。スカーフのときは、ルリさん夫婦が手渡した数日後、手紙が届きました。

 

「欲しかったので嬉しかった。あのあと、身につけて鏡ばかり見ていた、と。だったらその場で喜んでほしかったのになぁと思いますよね。

 

嫁である私に喜んでる姿を見せられないと思っているのか、単純に気恥ずかしいだけなのか、真意はわかりませんが」

 

義母は桃が大好きなので、今年は岡山から評判の桃を取り寄せて持っていったんです。

 

それなのに、「あら、いい桃ね」と言っただけ。「嬉しい」「美味しそう」などひと言あったら、どんなに自分も心安まることか…とルリさんは思っていました。