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夫の両親との関係は難しいもの。世代間ギャップもあるし、夫と結婚したとはいえ急に親子関係にもなりづらい。よかれと思ってしたプレゼントも塩対応。いつまでたっても、「どうしてかな」と思うこともあるようです。

欲しがっていたスカーフをあげた義母の態度が

結婚して5年、ひとり娘が3歳になるルリさん(39歳、仮名=以下同)。3歳年上の夫と共働きで娘を育てています。

 

「夫の実家がそれほど遠くないので、わりと行き来があるほうだと思います。育休が終わるころにコロナ禍になり、勤務先がリモートワークに。

 

私自身は仕事と育児などを両立させるのが、逆に大変だった面もあるのですが、どうしようもないときはいつも義母に応援を頼んでいました」

 

ルリさんは、なるべく義母に心を寄せようと努力してきました。娘の面倒を見てもらったときは封筒に現金を入れて渡したそうです。

 

「失礼かもしれないけど、ベビーシッターを頼めばそれなりにお金がかかる。他人に預けるより義母のほうが安心だし、義母の時間を頂いているのだからと現金を包みました」

 

義母としてはそれがどうもカンに障った様子。でもそれは夫と話しあって決めたことでした。

 

「だから夫からきちんと説明してもらい、『それじゃあ、アルバイト代ということで受け取るわ』と義母も了解してくれたんですよ」

 

下手にお礼の品などを渡すより現金のほうがいい。もらったほうは好きなように使えるからと夫婦は話し合ったのです。

 

「それ以外にも義母の誕生日には毎年、夫からさりげなく欲しそうなものを聞き出してもらって選んできました。クリスマス、母の日などもそうです」

 

遠く離れた実母に対しては気づかいはおろそかになっているけれど、近くに住む義母との関係はきちんとしなければいけないと思ったのだそう。

 

「でも、義母は欲しがっていたスカーフをプレゼントしても、もらってすぐ開けようとしないんですよ。

 

夫に『開けてみてよ』と言われて初めて開けて、『あら素敵ね』と言うだけ。身につけてみようともしない。“気に入らなかったかな”、と落ち込みますね」