相談は匿名でいい 同じ助産師が継続的にサポート

「匿名で相談できるからこそデリケートな悩みも打ち明けられる関係性になれる」と語る岸畑さん

── 一般的な産業医や産業保健師と違い、顧問助産師ならではの強みとはなんでしょうか?

 

岸畑さん:
産業医や産業保健師は基本的に直接対面での相談となるため、軽い病気やけがなどオープンな内容の相談はしやすいと思います。その一方で、仕事に起因するうつ病や不妊治療、死産といったお悩みはなかなか言いにくい部分もあるのではないでしょうか。

 

「The CARE」のサービスでは所属や氏名、肩書きなどを明かさなくていいので、他人には言いづらい内容も相談しやすいのが特長です。相談者は匿名で構わない一方、担当する助産師は顔も知られていて、その都度変わることもないため、ある意味でオープンな関係性かつ継続的なサポートができると思います。

 

また、助産師は全員看護師資格を保有し、保健師資格を持つ社員も多いため、ひとりで3つの資格を生かしながら、妊娠や出産、子育て、産後うつ、更年期、生理など幅広い相談に対応できます。ヘルスケアに関わる幅広いお悩みをワンストップで相談できるのも強みではないでしょうか。

 

PROFILE 岸畑 聖月さん

1991年生まれ、香川県出身、株式会社「With Midwife」代表取締役。香川大学医学部在学中に、結婚式2次会幹事代行会社を起業。京都大学大学院修了後、大阪市内の総合病院で助産師として働く傍ら、2019年にWith Midwifeを創業した。内閣府少子化社会対策大綱における検討会の有識者などを務める。

 

取材・文・撮影/荘司結有 写真提供/株式会社With Midwife