採寸したのにサイズが合わない!?

しかし、ここで事件が起きてしまいます。

 

「試着すると、サイズが小さすぎて入らない。なんとか着られたのは一人だけで、それも想像していた仕上がりとはかけ離れていて…。

 

私が洋服作りのポイントを把握していなかったため、サイズの測り方やテイラーさんへの指示が曖昧だったのが原因でした」

 

結局作り直すために、商品を戻してもらい、ケニアへ持ち帰ることにしました。

 

「せっかく足を運んでもらったのに申し訳ないし、情けないし…。

 

それなのに、『出来上がりを楽しみにしていますね』と、皆さんから温かい言葉をかけてもらい、本当にありがたかったです」

 

服を作るのは自分ではないにしても、きちんと依頼をしてテイラーさんとやりとりするには、自分も洋服作りのノウハウを知っておくべきだったと、河野さんは反省。    

    

帰国後、洋服作りの本を読み漁り、みずから型紙を作って再びオーダーをしました。

 

ケニアでは型紙を使う文化が一般的ではなく、テイラーさんと悪戦苦闘があったものの、ようやくセットアップが完成。

 

再び購入者の手に渡ったのは、受注から2か月後のことでした。