起業する夫とケニアに移住した河野理恵さんは、2018年にアフリカ布を使ったアパレルブランドを立ち上げました。アパレル経験もなく、英語も話せなかった河野さん。異国の地で仕事を軌道に乗せるまでの道のりを聞きました。

 

ルワンダ旅行中に作ったセットアップを着て撮影したTwitterに反響が!

テンション上がってTwitterでつぶやくと

ケニアで起業をする夫とともに、2018年2月に現地へ移住した河野理恵さん。これまでどの仕事にも本気になれず、自分に自信がないまま迷走していました。

 

そんな彼女が魅せられたのが、個性的なアフリカ布です。

 

アフリカ布は、カラフルな色づかいやインパクトのある柄が特徴。河野さんは、アフリカ布を身につけると、表情が明るくなり、自信がわいてくるのを感じました。

 

そして、自分のようにうまく自分を表現できずに悩む人たちが、個性や自信を持つきっかけになればと、同年12月、アフリカ布を使った洋服や小物のブランド「RAHA KENYA(ラハケニア)」を立ち上げました。

 

しかし、河野さんは、アパレルで働いた経験はゼロ。デザインも服を作るノウハウもありません。

 

「まずは、自分がアフリカで仕立てたアフリカ布のセットアップが売れるかどうかを試すことにしました」

 

POPUP会場にはテイラーたちの顔写真やプロフィールが掲示されていた

「ケニアでは、市場や路上にミシンを出して仕事をするテイラーさんがたくさんいます。

 

写真を見せたら、それと似たようなものを作ってくれるオーダーメイド文化。自分で服が作れなくても、ここで依頼すれば大丈夫だろうと考えたんです」

 

みずからセットアップを着て撮影し、Twitterに投稿すると、“かわいい”“欲しい!”といった反応が続々と返ってきました。

 

「これは売れる!と思ったら、居ても立っても居られなくなりました。

 

すぐさま知人からお勧めのテイラーさんを聞き出すと、突撃訪問して、オーダーを受けてくれるか直接交渉。その足で生地屋さんをハシゴしました。    

 

購入希望者を募ったところ、投稿して1時間で完売。追加販売するとまた完売と、あまりの人気に驚きました」

 

早速、購入希望者とサイズなど必要な情報をやりとりして、テイラーへ依頼。

 

初めての商品だからお客様に直接手渡しをしたいと思い、日本へ帰国するタイミングで届けることになりました。