女友だちと飲むのは「下心あり」と断罪する妻
数日後、夫が酔って深夜帰宅したときの様子を妻が話題にしました。そんなに楽しかったの?という調子で怒っている気配もありません。
ところが話の流れで、会っていたのが「女友だちと2人きり」とわかったとき、妻の表情が一変。
「なんで最初から女友だちと一緒っていわなかったの?下心があったからでしょ!」
突然、妻にそう問い詰められて、タダアキさんはびっくり。女友だちだと言わなかったのは、本当にただの友だちだから。
性別を気にしたことはないと言いながら、「これって言い訳めいているのかもしれない」と気づいて笑い出してしまったそうです。
「僕が笑ったことが妻の怒りに火をつけたみたいです。どうして笑うのよ、“だってそんなくだらないことを言うから”というと、妻はもっと怒ってしまった」
その女友だちのマイコさんは、もともと彼の親友の恋人でした。ところが親友は社会人になってすぐ、不慮の事故で他界。
突然の訃報にタダアキさんはつらくて当時の友人には会えない日々が続き、ときに生きる気力さえなくしそうになったそうです。
そんなとき励まし合っていたのが、マイコさんだったのです。七回忌を終えて、タダアキさんはやっと自分の人生を充実させようという気持ちになり、結婚もしました。
マイコさんも一念発起して留学し、5年前にようやく再会を果たしたのです。