パートナーが異性の友人と会っていることがわかったとき、人はどう感じるものなのでしょうか。「友だちならいい」のか、「2人きりはダメ」なのか。夫婦であっても、そのあたりの価値観はかなり違うようです。
友だちと終電まで飲んで帰ると妻が…
タダアキさん(43歳=仮名、以下同)には友人が多いそうです。結婚後は独身時代のようにつねに友だちと会う機会は減りましたが、それでもたまに友人と会うのは楽しみでなりません。
「下の子が小学校に上がったころから、前ほど手がかからなくなったこともあって、友人たちと会うことが増えました」
結婚して13年。上の子は小学校6年生、下の子も3年生になっています。妻はパートで昼間の数時間、仕事をするようになりました。
「もともと僕はひとり暮らしが長かったし、料理も好きなので、家事はけっこうやるほうだと思います。それで揉めたこともありません」
自分が友人と会う機会が増えたので、妻にも「友だちと会うなら言って。早く帰れるようにするから」とは言ってあるそうです。でも妻が友だちに会うことはあまりありません。
「やってみたかった習い事などは始めたようですが、もともとあまり社交的なタイプではないのか、昔の友だちと飲みに行く機会もほとんどないですね」
つい先日、大学時代の友人と食事に行き、さらにバーをハシゴして珍しく終電で帰宅。あまりに話が盛り上がって楽しかったので、帰るのが遅くなったそうです。
「帰宅すると家族はもう寝ていました。なんだかいい気分で、なにか食べるものがないかなと冷蔵庫を見ていたら、妻が起きてきた。
『ご機嫌ね』と言うから、『久々に学生時代の友だちに会ってさぁ』と。妻は別に怒っているわけでもなく、『そういえばそう言っていたよね』と寝室に戻っていきました」
その「友だち」は、じつは女性だったのですが、タダアキさんはそうは言わず、妻も聞きませんでした。