借金をしながら通うも夫にバレてさらに孤独に

それなのに時間がたつと我慢できなくなり、彼からも「来て」というメッセージがひんぱんに来ます。

 

「夫には残業と偽って店に行きました。それからは細々とだけど月に数回、通うようになったんです。

 

お店に行ってパッとお金を使うと、彼は喜んでぎゅっと抱きしめてくれました。嬉しくて、この人には“私が必要なんだ”と思い込んでしまい…」

 

彼女にとっては「大事な恋愛」でした。会いたくて、でも恋人関係ではないから切なくて。その切なさが「恋」そのものだったのでしょう。

 

「とうとうお金が回らなくなって、消費者金融でお金を借りてしまいました。このままじゃいけないと思いながら、もうどうすることもできなくて。

 

ある日、督促状を夫が見つけてしまった。白状するしかありませんでした」

 

そのときの借金額は50万円。夫は怒りながらも一括返済してくれました。

 

「それで私の寂しさが消えたわけではありません。その後は我慢していたけど、彼からメッセージがくるとまた足が向いて。

 

ついに100万ほど借金をして、これは実母に『友だちの危機を救いたいから』と言って貸りました」

 

それでもまた、夫にバレて“母親失格だよ”と怒鳴られ、彼女はさらに孤独に。

 

「自分でもわかっているけどやめられない。彼といるときの私だけが本当の私だと思いこんでいました」