下級生を見るとカッコつけてしまう

遼河はるひ
無人島にも行きました

── 違う世界が広がって。ちなみに芸能界に入ったあとは、長年培ってきた「男役」はすぐに抜けるものなのでしょうか?

 

遼河さん:私は歩き方が抜けないです。今でもちょっとガニ股になってしまうというか。それに、よく言われるのが、宝塚を退団しても、当時の下級生や娘役さんに会うと、ちょっと男役っぽくなるということ。

 

同期は平気なんですよ。でも、下級生に会うと当時の感覚がよみがえるのか、男役として格好つけようとしてしまうような。

 

一方、上級生に会うと、今度は自分が下っ端に戻ったように甘えようとするっていう。宝塚では365日ずっとみんなと一緒にいたので、もう反射ですね。

 

── ちなみに、男役を演じながら、宝塚の恋愛事情というか、何か決まりごとなどはあったんですか?

 

遼河さん:どうでしょう(笑)。禁止とは言われていないんですよ。ただ、ファンの方の夢を壊しちゃいけない。男役は特に。

 

でも、結婚退団はファンも劇団員もみんなおめでとうって祝福してくれます。

 

── 男役をしながら、恋愛もするとなると、切り替えも必要になるのでしょうか。

 

遼河さん:「恋愛している暇があったら男役の研究をしなさい」という空気はありましたね。実際、7年目8年目、スターの階段を登れるか登れないかの時期は、そんなことをやってる場合じゃなかったので、好きな人ができたとしても男役に徹していたと思います。

 

遼河はるひ
男役が抜けない部分もあります

 

PROFILE 遼河はるひさん

りょうがはるひ。1976年生まれ。元宝塚歌劇団、女優、タレント。1994年、月組の男役として人気を博す。2015年に昼の連続ドラマ『癒し屋キリコの約束』に主演したほか、タレントとしても多くのバラエティで活躍している。

取材・文/ふくだりょうこ 撮影/阿部章仁