2009年に宝塚歌劇団を退団した遼河はるひさん。しかし、退団後は仕事がなくて辛かった時期もあると言います。また、宝塚では男役だった遼河さんですが、宝塚退団後も男役が抜けない場面もあるとか(全4回中の3回)。

空白の2年間

── 宝塚歌劇団を退団後は、芸能界にステージを移されました。これまで仕事をしてきたなかで、印象に残っているのはどんなお仕事ですか?

 

遼河さん:無人島に行ったことですね。海を浮き輪につかまって泳いで脱出する、なかなかハードでしたね。

 

── 宝塚から随分違うステージにいかれたような。

 

遼河さん:社長が言ってました。「よく行ったなって」。

 

── だいぶたくましいロケだったのかと想像します…。

 

遼河さん:いただける仕事は何でもやろう。そんな気持ちでしたね。宝塚を退団後、今の事務所に入るまでの2年間、全然仕事がなかったんです。10代から舞台に立って、来年のスケジュールも全部埋まっていて、当たり前のように仕事がありました。

 

でも、退団したら2年間も仕事がなかったんです。こんなに精神的に辛いんだ、って思い知らされましたね。その2年間で、稼ぐということ、働くこと、仕事をいただけることの大きさに初めて気づきました。

 

── 宝塚にいる頃から、バラエティに興味があったのですか?

 

遼河さん:退団後は、私は女優はないだろうな、とは思ってました。背も高いですし、芝居がやりたいんだったら、そのまま宝塚にいればいいじゃないって。

 

それに、自分の言葉で話したくなっちゃったのもあります。宝塚にいるころに、CSで宝塚チャンネルができたんです。そこで私もしゃべる機会があって。すると、あれ?結構得意かもしれないって周りにも言ってもらえて。