書いた文字は100文字…大作の写真集は既に完売

2010年に写真集を出すことになった青空亭さんは「毛文字写真」を極め、1000枚以上を撮影。書いた文字は100文字にも及びました。

 

「案外カタカナが難しくて、アルファベットは簡単なんです。いちばん(大切にしていたこと)は、可読性です。毛がすでに怖いので、できるだけ怖い文言は避けました」

 

写真集の発売時には、ライブ毛文字やお客さんが毛文字を書くことができるワークショップ、写真展なども開催されたとのこと。

 

「当時は、仕事で夫婦離れて暮らしはじめた頃でした。写真集には、そんなさびしい空気感も映り込んだのか、笑えるけどなんか泣ける、とご好評いただいておりました」

 

そんな青空亭さんの毛文字をたっぷりと楽しめる『けもじ写真集 home』は既に完売。現在は手に入れることはできませんが、今後、また毛文字写真を撮る可能性があるとのこと。

 

「毛文字活動に関しては、夫の毛はもう白く少なくなり、今はあまりできていません。
また何か機会があれば、黒いシーツの上に白抜きで、とは思っております」

 

取材・文/吉井菜子