文字を書くときに、鉛筆を使うのは硬筆、筆を使うのは毛筆…それでは髪の毛そのもので文字を書くのは?「夫の毛で文字を書いて写真集まで出した事がある…」と髪の毛で文字を書いたアート写真が7万を越えるいいねを集め、話題となりました。

 

「のみすぎ」大丈夫かにゃ?と猫も心配しているかのよう。

「まさに毛筆」芸術点が高すぎる作品の数々

毛文字写真を撮ったのは青空亭さん。絵描きの犬ん子さんと切り絵師のチャンキー松本さんの夫婦ユニットです。

 

「髪の毛で書いた文字」という言葉だけを聞くとゾッとしそうですが、写真を見てみると、美しい毛流れやポップな文字のレイアウトが目を引く、楽しい作品です。たまに青空亭さんの愛猫が写り込んでいるのも、また良い味を出しています。

 

あちらを向いて眠る背中に「つまらん」、体を丸めて布団をかぶる姿に「のみすぎ」。チャンキー松本さんの寝姿と書かれた言葉がマッチしていて、クスッと笑いがこぼれる作品になっています。

 

その完成度の高さに、「まさに毛筆」「芸術点が高い」「コワ面白い」などとコメントが寄せられました。

 

被写体のチャンキー松本さんのリラックスした様子ややわらかな光も、作品の魅力のひとつ。撮影時の様子を青空亭さんに伺いました。

 

「自然光で撮影しています。夫はとにかくよく寝る人で、二度寝しているところを撮影していました。特別ポーズなどは指示しておりません。朝なので、ご飯をねだる猫が足元にきて、そのまま映り込んでいます」

 

青空亭さんが髪の毛で文字を書く「毛文字写真」を撮るようになったきっかけは、友人の誕生祝いだったそう。

 

「毛文字写真は、13年ほど前の作品です。友達の誕生日に皆でお祝い写メールを送る事になり、夫婦で撮影するつもりが、夫がまったく起きないので、仕方なくその毛で、友人の名前「さゆり」と描いて送ったのがきっかけです」

 

「それが評判良かったので、調子に乗っていくつか撮って周りに見せていたところ、写真家の友人から『これは写真集にした方が良い』と言われ出版が決まりました」