妻の小麦アレルギーに配慮し米粉で作ったことが話題に
「マヤノカヌレ」で販売するカヌレの特徴は材料に米粉を使っていることだ。
摩耶さんは10年ほど前に小麦アレルギーを発症。好きだったパスタや揚げ物も食べられなくなった。カヌレもそのなかのひとつだった。浩介さんが試行錯誤し、米粉を使ったカヌレを作り上げてくれたという。レストラン出店ではなくテイクアウトの店を考えた際、このカヌレを扱ってはどうかと2人の意見が一致した。
「小麦アレルギーだからカヌレは食べられないと思っていた」「外がパリパリして美味しい」お客さんからも喜ぶ声が寄せられる。遠方からも小麦アレルギーの人が訪ねて来るようになり、話題となった。
カヌレには、種から無農薬で育てた食べられる花・エディブルフラワーを摩耶さんの発想であしらっている。その可愛らしさも話題になった理由のひとつだ。
1日4種類のカヌレを午前6時から浩介さんが店で焼いて、11時の開店に店に並べる。午後4時に店を閉める頃には売り切れていることがほとんどだという。
いちばんの人気はプレーン味。生地にラム酒を練り込み、中は柔らかで外はパリッと焼き上げ、仕上げにビオラの花をあしらっている。
新緑の季節はクローバーを、これからの秋はハーブをのせたカヌレが登場。味だけでなく、季節によって見た目も楽しませてくれる。