「嬉しいけど…」200本のバラはどうすれば

その昔、つきあって間もない彼とデートしたときのことを話してくれたのは、アイコさん(38歳、仮名=以下同)。

 

「その日は私の誕生日でした。映画を観てから食事に行こうと話していました。待ち合わせ場所に来た彼は、巨大な花束を持っていました」

 

どうやって持って来たのか、とびっくりするほどの大きさ。横幅が1メートル近くあったその花束は、なんと200本のバラでした。

 

「“バラ100本じゃありきたりだと思って”と、ニコニコ顔の彼。これを持って映画に行くの?と聞いたら、“うん”って」

 

しかしその後、なんと彼は会社から呼び出されたんです。仕事でトラブルがあり、すぐに会社へ行くことに…。アイコさんは大きくて重い花束を押しつけられます。

 

「持って帰っていいよ!予約したレストランに間に合うようなら連絡すると走っていった彼を見て、“こいつはないわ”と思いました」

 

自身の愛情表現に酔っただけで、彼女がどれほど迷惑するか考えられなかったのでしょう。

 

彼女はそれを持ってタクシーで帰宅、そのまま「別れる」と彼にメッセージを送ったそう。

 

「冷たかったかなと思うけど、相手の迷惑や手間を考えられない人だとしか思えなかった」