「あえて弱みは隠さずに打ち明ける」

── 相手にリラックスして話してもらうため、他に実践していることはありますか?

 

片渕さん:
自分から、弱みを見せることですね。「この分野は初めて取材するので、教えてください!」と、素直に打ち明けることで、相手も心を開きやすくなると思います。

 

あとは質問するばかりではなく、「以前、こういう経験をしました」と話したり、「私も似たようなことがあって」と共感を伝えたりすることも多いです。

 

放送では、そういった“自分語り”はカットされますが、私が話したぶんだけ、相手も明かしてくれることも多いので、カット前提で自分の話も積極的にするようにしていますね。

 

ただ収録の内容は話したことを全部、ディレクターさんが文字起こしするので、カットするのに私が話した分も文字起こししないといけなくて…そこはディレクターさんに「申し訳ない」と思っています(笑)。

 

── リアクションや相槌の打ち方、目線も大切とのことですが、どうすれば上手くできますか?

 

片渕さん:
聞き上手な人を観察して、リアクションや相槌を真似することから、始めるのはどうでしょう?

 

今は手軽に動画撮影できますし、リモート会議で録画できる機能もあるので、自分が話しているところを録画して、クセを確認するのも、かなり参考になると思います。

 

私もまだまだで、放送や録画を観て反省したり、落ち込んだりすることが多いです。でも、落ち込みすぎるといけないので、明らかに「あれは失敗した…」というときは、観ないこともあるんですけどね(笑)。

 

テレビ東京・片渕茜アナウンサー
仕事以外の学びで資格にチャレンジする一方、オフの時間もしっかり確保している