Google本社のフィットネストレーナーとして働くSayaさん

フィットネスインストラクターになって1年で、Google本社と契約し、トレーナーになったSayaさん。講師の入れ替わりが激しいと言われるなかで、Sayaさんが継続してレッスンを行うために意識していることは何か。そしてGoogle本社があるシリコンバレーで働く人たちの美意識に触れて、感化されたものとは。「40代がいちばん変化する」と語るSayaさんに、お話を聞きました。

会議前の30分間で結果を出す

── Google本社のフィットネストレーナーとして契約されているSayaさん。しかし、レッスンの人気によって、そのクラスが継続できるかどうか変わってくるそうですね。

 

Sayaさん:
講座の入れ替わりは早いかもしれませんね。

 

── Sayaさんは、レッスンを担当して6年とのことですが、レッスンを長く続けるために、意識していることはありますか?

 

Sayaさん:
レッスンの度に、社員の方に感想や改善してほしいことなどを聞いて、要望をどんどん取り入れています。

 

たとえばGoogle社員の方がフィットネスにやってくるのは、会議の合間やお昼休みが多いんです。短い時間で運動をして、また職場に戻っていく感じですね。このため、限られた時間で結果を出せるような、効率的なフィットネスをしたいという要望が多く寄せられました。

 

そういった一つひとつの意見は常にチェックして、その都度ニーズに合わせた内容に更新しています。

 

── 置かれている環境、要望に向き合ったことが今に繋がったと。

 

Sayaさん:
特にGoogleなどテック系の方たちは、自分たちの要望に対して柔軟かつスピーディーに対応できる人を求めているのではないかって思ったんです。相手が何を求めているか、想像しながらやるようにはしていますね。

 

── ちなみにSayaさんは、Appleやテスラの方などにも、パーソナルトレーニングをしているそうですね。シリコンバレーで働く人たちの美意識のようなものはあるでしょうか?

 

Sayaさん:
健康への意識がすごく高いですね。「痩せたい」というより「健康になることで綺麗になる」と考えている方が多い印象があります。また、そういったお話を聞くことは、私自身とても勉強になります。

 

以前は、「体重は軽いほうがいい」「見た目は細いほうがいい」と少々単純な考え方をしていたかもしれません。でも、今はそうじゃない。体が健康になって、そのボーナスとして綺麗になる。大切なのは体重じゃなくて「健康美」。美容と健康はセットで、どちらも大事だと思うようになりましたね。