共働きで稼いでいるのに貯金が少ない。いや、貯金があるのかもわからない。高い収入を得ながら「貯められない」夫婦には3つの欠陥があるとか。貯金を妨げる壁の正体と乗り越え方を、家計再生コンサルタントの横山光昭さんに聞きました。
高収入世帯でも貯金に差がつく理由
高収入の夫婦を指して「パワーカップル」と呼ぶことがあります。その定義は「夫婦とも年収が700万円以上」、「世帯年収1000万円以上」など、さまざまです。
私たちの家計相談のお客様のなかにも、パワーカップルに該当する方がいます。
世帯収入が多いほど、貯金も多くできるはず。誰でもそのように考えるでしょう。
現実は違います。2万4000件以上の家計相談実績を踏まえていうと、必ずしも世帯年収と貯金額は比例しません。
パワーカップルでも、「貯まる夫婦」と、「貯まらない夫婦」に別れます。もっといえば、実感としては、後者のほうが多いと思います。
あなたは大丈夫?貯金できない夫婦の「3つの壁」
高収入でありながらなぜ貯められないのか。理由を分析すると、大きく3つの壁が存在するからだと思います。
ひとつ目は、「無関心」の壁です。
パワーカップルはお互いにみずからの収入で生計を立てられるほどの経済力を備えています。
そのため、相手のお金の使い方には干渉しません。何にいくら使ったかなど、無関心なケースが多いのです。
2人とも自由にお金を使い、家計は顧みない。そんな状態でいたら、お金は貯まるでしょうか。いくら高収入でも、貯められませんよね。