ふたつ目は、「ちょい贅沢」の壁。
経済的に余裕の世帯の場合、ワンランク上のモノやサービスに目がいきます。ふつうでは満足せず、ちょっとした贅沢を欲します。
それは決して悪いことではありません。日々の生活を充実させたり、仕事の励みになったりもするので、うまく取り入れればいいでしょう。
ただ、何でもかんでもワンランク上を求めるのは問題です。ちょっとした贅沢が当たり前になっているパターンです。
たとえば食料品の買い物でいえば、近所のスーパーではなく、高級品を取り揃える専門スーパーを好む。当然ながら食費はかさみます。
食料品に限りません。住まいは駅近のオシャレなマンション、子どもの習い事は3つ、飲むビールはクラフトビールなど、ワンランク上にこだわり、住居費や教育費をはじめ多くの費目が膨らみます。
このような“メタボ家計”になると、お金を貯められる可能性は限りなく低くなります。
最後は、「楽観的&不動」の壁。
高収入世帯ほど、浪費で家計が苦しい状態でも、「まあ、なんとかなるだろう」とやり過ごします。
現に二人の稼ぎでなんとかなるため、楽観的な気持ちはどんどん強くなります。
頭では「お金を貯めなれば…」と思っても、次第に危機感も欠落していくため、行動に移すことができない。何もしなければ貯まっていかないわけです。