子育てして気づいた“働く”ことの充実感

── いったん仕事と距離を置いたことで、自分にとっての「働く意味」を見つめ直すきっかけになったのですね。

 

竹内さん:
周りのママたちを見ていても、いろんな生き方や価値観があるなと感じます。

 

家庭に入って専業主婦として子どもや家族と過ごすことに人生の幸せを見出す方もいて、それもすごく素敵な生き方だなと思います。

 

でも、私の場合はそれだけでは満足できないようで、自分自身の生きがいも追い求めたい気持ちがあります。

 

私にとってはそれが仕事であり、働くことで心が安定します。自分を表現することで、“生きている実感”を得られる気がするんです。

 

いったん仕事を離れたことで、それに気づき、いままで以上に「もっといろんなことに挑戦したい」欲が湧き上がってきました。

 

── 欲というのは?

 

竹内さん:
もともと私は「もっと頑張りたい」「仕事で認められたい」気持ちが強く、目標としていた仕事ができても、そこで満足できず、まだ手にしてないものを追い求めて突き進むようなところがあったんです。

 

ずっと悩みが尽きず、苦しくなって心に余裕がなくしてしまったこともありました。

 

いまは子どもや家族というかけがえのない存在ができたので、家庭を大事にしながらも、自分のなかの欲や野心も否定せず、向きあって前に進んでいきたいと思っています。

 

自分なりにそのバランスを模索している最中ですね。