2011年ミス・ユニバースジャパンの日本代表として世界大会に出場し、現在はモデルとして活躍する神山まりあさん。「仕事ができているのは夫のおかげ」と話す神山さんに、夫と分担しているという家事と子育てについて伺いました。
家事も子育ても夫婦平等
── モデルのほか、エッセイ本を出版するなど活動の幅を広げている神山さんですが、専業主婦のご経験もあるそうですね。
神山さん:
息子を妊娠中に1年ほど経験したのですが、ずっと働き蜂のように働いていたいタイプだったので正直、すごく苦痛でした。外に出たいけど、お腹も重い。たまに外出するときは、実家に帰るか、友人と会うか、夫とデートするかくらい。もう、空と会話ができるようになっていました(笑)。とにかく何かしたくて水彩画を始めたことも。
人にもよると思いますが、両方を経験してみて、私は外で働くほうが合っていると気づきました。仕事で自分を出せる場所があるから、家ではお母さんになれるんじゃないかなって。
── 家では仕事のことを切り替えられていますか。
神山さん:
いえ、私は家に持ち帰ってしまって、「どうしよう、うわ〜」ってなるのですが、夫を見習うと「これじゃダメだ」って思えています。
夫は、仕事で何かあったとしても家庭ではまったく見せないんです。息子と2人でキャッキャ言いながらテレビを見ているから「ちょっと暇なの〜?」と声をかけたら「実は今、仕事ですごく問題が起きていて、メールでは重要なやりとりをしている」とか。夫は私とは違ってまったく家に仕事を持ち込まないですし、そもそも怒ったのを見たことがないです。
── お子さんが生まれてから家事と子育ての分担はどのようにしていますか。
神山さん:
私たち夫婦は、結婚したときから「家事も育児もはんぶんこ」と決めていました。できるほうがやる。期待をせず頼む。お願いもするし、できないときは断る。夫は海外で育ったこともあって、夫婦平等になんでも率先して取り組んでいます。
私が安心して仕事をできているのは夫の協力があるからこそ。モデルの仕事は朝4時や5時に集合のときもあるので、息子のことを夫に頼んで、私はお弁当を作ってから仕事に行きます。
── 朝4時前にお弁当を、ですか!?
神山さん:
はい、寝ぼけて無意識で作っているので、ご飯を詰めて、もしかしたらご飯がおかずとして入っているかも(笑)。もう映えとか気にしていられません。
── 夫婦ともにお忙しい中で、育児との両立のために工夫していることはありますか。
神山さん:
夫も私も定時はなく決まったスケジュールではないので、情報の共有はお互いにしています。今日は何時に終わって、どちらがお迎えにいくか、夫婦間でのこまめなやりとりは大事だと思います。
今日は間に合わない、じゃあどっちがどうするというのを仕事のスケジュール並みに確認して、子育てに関することは毎日しっかり共有しています。
「今日はもう疲れた」という日には夫が料理を作ってくれます。ただ、片づけは苦手ですけどね。2人とも働いているから、「家事も育児もはんぶんこ」というのが私たちの考えです。