実は少人数で手厚い離島の学校

島民約350人の竹富島には、小学校と中学校が一緒になった小中併置校が1校あるだけ。生徒は約30人ですが、事務や栄養士も含めた教職員は19人もいます(2022年6月現在)。

 

「生徒は少人数なのに先生の人数は多くて贅沢だなと感じました。今年は1~2年生は別々ですが、だいたい2学年で1クラスです。

 

体育や図工など一緒にできるものは一緒に。進行度合いの違う教科は中学校の先生とも連携を取って、担任の先生が5年生の算数をやっている間に、他の先生が6年生に国語を教えるなど、別々に授業を行います」

 

最近は縦割りクラスや中高一貫など意識的に異年齢と過ごせる環境を整える学校もありますが、竹富島では学年の違う子ども同士の交流は当然のように行われ、子どもたちの成長に大きく影響を与えています。

 

「海洋教育の成果を生徒が主体となって発表する『海洋教育こどもサミット』を先生が見つけてきて、小学4年生から中学2年生までの学年をまたいだチームを作りました。

 

年上の子たちは年下の子たちを自然と引っ張ろうとしてくれます。年下の子も学年が上がると、自分が年下の子をリードする番と意識が芽生えていて、すごく驚きます」