調味料がバカ売れする訳
では、よく購入される100円アイテムのなかでお得な商品は何か。相談者の話を踏まえると、いくつかの品が浮かび上がってきました。
代表的なのが接着剤、調味料、便利グッズ、コスメ用品。先のランキングとあわせて見ていきましょう。
まず接着剤。先のランキングで「文房具・事務用品」は、10代から60代までのすべての年代でもベスト1でした。とはいえ、なぜ接着剤?と疑問ですよね。
必要性の高さから人気の文房具ですが、使用期限があるものも少なくありません。
接着剤はそのひとつで、使う頻度は少ないのに、ホームセンターなどに並ぶのはサイズが大きく容量の多いものばかり。
対して100円ショップの接着剤はコンパクトかつ少量。なので使いやすく、ムダなく使い切れます。
調味料も考え方は同じです。100円ショップの調味料は、スーパーで売られているものより容器が小さく、容量も少ししか入っていません。
100円であっても割高となりますよね。にもかかわらず、一部の層には人気が高い。ひとり暮らしや少数世帯です。
スーパーに並ぶ調味料は容器が大きく、容量も多いのですが、ひとり暮らしや少数世帯にはあまり好まれません。
そのため使い切れず余ってしまい、結局、賞味期限がきて廃棄になりがちです。一方で100円ショップの調味料はベストサイズ。必要十分なので重宝されるわけです。
便利グッズはランキングの「キッチン用品・調理器具」にあてはまります。料理の時短につながるなどのグッズがその代表格。
使ってみなければ善し悪しはわからないため、100円のものでまず試してみる。使い勝手がよかったらより高額のものを買う感じで、利用する人が多いようです。
最後のコスメ用品は10代女性などのニーズがあります。30代のランキングにはないものの、10代ではトップ3に「美容・コスメ用品」が入っています。
相談者からもおしゃれに目覚めた年頃のお子さんが、100円ショップのマニュキュアなどでコスメデビューした話をよく耳にします。