夫の知らないところで、妻は疑惑を募らせている——。“このごろ何かおかしい”、“帰宅時間が以前と違う”…そんなことから浮気を疑った場合、さまざまな“夫の言動”が、ある日突然、線となって結びつき、「やっぱり浮気しているのね」ということがありうるのです。
「夫と若い女性がホテル街に…」と友人が密告
結婚してから浮気などしたこともないのに、半年ほど前、突然妻から「浮気しているでしょ!」と激しくなじられたと話すナオヤさん(39歳・仮名=以下同)。
結婚して4年。3歳年下の妻との間には2歳になる子がいます。
「浮気はしていない、とりあえず落ち着けと言って、話を聞いたんです。そうしたら、若い女性と僕がホテル街を歩いていた、と友人から聞いたようです。
そこから、少し前から帰宅時間が遅いし、週末はやたらスマホを見ている時間がある、おかしいと。これは浮気で間違いないと思い込んだらしいんです」
ナオヤさんは思わず笑ってしまいましたが、妻は憮然としていました。帰宅時間が遅いのは、新たなプロジェクトが立ち上がって彼がリーダーに抜擢されたから。
仕事のことが気になって、ついメールや仕事のグループLINEを見てしまうことも説明。そして若い女性は会社の後輩で、ホテル街を抜けたところにある企業へ打合せに行っただけ。
「すべて説明して、“友だちに聞いたならまず僕に言ってほしい”と。
そもそも友だちが見ただけで、僕がホテル街の先のビルに入って行ったところまでは見ていないわけだし、どうしてそんな言葉を信じるのかわからない。
夫のことは信じていないのか、とショックを受けました」
妻は「ごめん」と謝ったものの、このところおかしいと思っていたことが全部線でつながってしまい、つい疑ってしまったと言い訳しました。
線でつながったのは、妻の妄想に近い想像なのですが、人は一度疑い出すと止まらなくなるのかもしれません。