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54%が体調不良でも休めない…若手の離職につながる職場とは

仕事

2020.09.03

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vol.37 休暇の取り方

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.37は「休暇の取り方」についてです。

新型コロナウイルスの感染が拡大していく中で、体調不良でも出社しなければならない日本の風潮に疑問を感じる声が上がっています。病気のまま出勤すれば業務に集中できず生産性も上がりませんし、周りの人にうつしてしまうのも問題です。

 

最近では、身体的もしくは精神的な不調の中でも出勤し、仕事の効率が落ちることを差す「プレゼンティズム」という言葉にも世界的に注目が集まっており、多少無理をしてでも働くことを美徳としてきた日本企業の体質を見直す時期に来ていると言えそうです。

 

働くママたちは、休暇の取り方にどんな課題を感じているのか?CHANTOモニターのみなさんに尋ねました。

有給休暇を取りづらい職場の雰囲気の原因は、人手不足⁉️


まず「あなたは体調不良でも出勤することがありますか?」という質問に「ある」54%「ない」45%と、過半数の人が具合が悪くても出勤している結果となりました。その主な理由については「人手が足りない」、「休める雰囲気がない」というのが目立っていました。

「休暇の取り方について課題」について聞いたところ、一番多かったのは「有給を取りづらい職場の雰囲気」という回答。コメントを細かく見ていくと、その雰囲気の根本にあるのは人手不足でした。

 

体調が悪くても「代わりの人員を見つけなければならない」「誰かが休むと業務が回らなくなってしまう」「自分しかできない業務なので休めない」…と、職場の人手不足により「休んではいけない」とひとりひとりに重い責任がのしかかっている状況が窺えます。

 

休みたいときに休めない環境は問題ですし、更なる問題を生む可能性があります。

 

1980年頃から1995年頃に生まれた世代である「ミレニアル世代」と、1996年以降に生まれた「Z世代の社員」はそれ以前の世代と比較すると、個人主義の傾向があり、会社のために犠牲を払いながら働くことに苦痛を覚える人が多いと言われています。現在の大学生も就職活動においても休暇の取りやすさを重視する人が多いという調査結果も。

 

若手社員が休みにくい企業に魅力を感じなければ、若手の定着が難しく企業の活性化や成長は見込めません。そうなれば、中堅社員やベテランにもしわ寄せが出てくる可能性も大いにあります。そういった意味でも、休みたくても休めない労働環境は見直していかなくてはなりません。

 

なお、労働者が年次有給休暇とは別に病気の際に取得できる有給傷病休暇という制度がありますが、その認知度は「知っている」54%「知らない」46%という結果となりました。先に出てきた「休暇制度の課題」に「子どもの病気や行事などのために有給を取っておかなければならない」と回答した人も多く、この制度が広く導入されれば育児世代も自身の体調を労りながら働けそうです。

若い世代を筆頭に休暇についての考えが変化がしつつありますが、そもそも疲労や病気の回復のため休むのは当たり前のこと。休むことが結果として仕事の効率をあげることにも繋がります。そのためには、人員不足の解消や「有給傷病休暇」など柔軟な休暇制度の導入も望まれますし、我々自身の意識変革も重要です。休暇は労働者の大事な権利であること、「困ったときはお互い様」ということを認識し、互いの休暇取得を認め合う環境を作っていきたいですね。

 

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2020年6月23日〜6月28日 調査対象:CHANTOモニター112
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