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職場でのさく乳経験者は約3割。企業はいつまでトイレでさく乳させるのか?

仕事

2020.02.01

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vol.22 職場でのさく乳

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.22は「職場でのさく乳」についてです。

 

育休から復帰するにあたって、ママの頭を悩ませる問題のひとつは母乳育児をどうするか?ということではないでしょうか。母乳育児用品を販売しているメデラ社が2014年に行った調査によると、出産後1年6ヶ月未満で仕事復帰した女性の50%が復帰後も母乳育児を継続していることがわかっています。

 

しかし、母乳育児継続のために職場でさく乳を経験した人の約6割がトイレでさく乳したと回答、さく乳室・さく乳専用の部屋で行ったと回答した人はわずか5%という少なさでした。働くママたちが母乳育児を続けることが困難なことが垣間見えます。

 

この現状をふまえ、職場でのさく乳についてCHANTOモニターのみなさんと一緒に考えました。

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職場のさく乳環境を整えるためには、男性でだけでなく女性の理解も必要

はじめに「ご自身は、復職後職場でのさく乳の経験はありますか?」と聞きました。

その結果、全体の27%が「ある」と回答しました。「ない」(73%)と回答した人の中には、「復帰の際にさく乳するスペースがないので断乳した」と環境が不十分であることを理由に母乳育児を諦めたという人もいました。

 

次に、さく乳を経験したことがあると回答した人に「どこでさく乳しましたか?」と質問したところ、メデラ社の調査と同じく「トイレ」(19票)という回答が最多となり、企業のさく乳環境が整っていないことがわかります。

 

さく乳する環境が整っていないとは言え、気持ち的にも衛生的にもトイレでさく乳するというのはあまりにも悲しい状況ですよね。

 

復帰と同時に母乳育児を諦めざるをえない、続けようとしてもさく乳するための環境がない…。この現状を変えるためにはどんなことが必要でしょうか。「働くママが母乳育児を続けるために最も必要なことは何だと思いますか?」という問いに複数回答で答えてもらいました。

 

その結果、「上司・同僚の理解」(45票)がダントツの1位となりました。

 

職場で搾乳したい人には、子どもに飲ませることを想定して搾乳し保管したい人、飲ませるためでなくても一定の時間で搾乳しないと乳腺炎になってしまう人など個人個人の理由があります。

 

そうしたさく乳の必要性や母乳の仕組みについて、さく乳のスペース、時間の必要性を上司や仲間に理解してもらう必要があります。

 

しかし、これは男性の上司・同僚に限った話ではありません。「母乳については個人差があり、子育て経験者の女性の同僚でも理解してもらえない」という声も多く見受けられました。男性だけでなく、女性の上司・同僚の理解も深めるような機会も実は必要とされていることがわかりました。

 

回答の2位は「さく乳のためのスペース」(25票)、3位は「さく乳の時間が取れるような柔軟な勤務形態」(19票)でした。

 

今後働く女性が増えるにつれて、働きながら母乳育児を続けたいという人はより増えることが考えられますし、今も出産後、すぐ職場に復帰する人も増えています。選択肢のひとつとして母乳育児の継続も当たり前に選べるような環境になると、より女性が働きやすくなりますよね。そのために職場の母乳育児への理解は必要不可欠であり、同時に環境を整えていくことも必須です。

 

アメリカでは、法により一定の規模の企業は搾乳のための時間、場所を準備することが定められています。日本でも、アマゾンジャパンをはじめ、搾乳室を設ける会社が徐々に出てきていますがまだ少数。国や企業が現状を把握し、環境を整えるべき時期が来ています。

 

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2019年10月24日〜11月01日 調査対象:CHANTOモニター115
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