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「育児フレックス制度」が物語るバンダイナムコグループの子育て社員へのまなざし

仕事

2020.12.11

共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

「第3子以降は200万円を支給」という出産子育て支援金を掲げるバンダイナムコグループ。さらに、育児に特化したフレックスタイムや、不妊治療や子どもの不登校なども対象にした「ライフサポート休暇」など、充実した両立支援で働く社員をサポートしています。さらに、社員のコミュニケーションを促すスペースにもなっている充実の社員食堂「マルシェ」にも注目!引き続き、人事部の濱野さんと清水さんにお話を伺います。

 

(右下)濵野 浩二さん/バンダイナムコホールディングス グループ管理本部 人事部 ゼネラルマネージャー。1996年株式会社ナムコ(現株式会社バンダイナムコエンターテインメント)入社。アミューズメント施設運営に携わったのち、各社人事部を経て現職。(左上)清水 明日香さん/2004年株式会社バンダイ新卒入社。営業・企画開発職を経て、現在株式会社バンダイナムコ ビジネスアーク人事部に所属。(右上)松浦 政信さん/2014年株式会社バンダイナムコビジネスアークに中途入社。入社以来、人事部に所属。

 

各自の状況にフィットした働き方を叶える育児フレックス制度

──フレキシブルな働き方を可能にするフレックスタイム制度ですが、御社では育児に特化した「育児フレックス」制度を導入されているそうですね。どういった制度なのでしょうか?

 

濵野さん:

育児フレックス制度は、小学校6年生修了までの子どもを育てる社員を対象に、育児の状況に合わせてコアタイムが選べ、さらに変更ができる制度です。ひと口に子育てといっても、各家庭によって育児の支援環境や子どもの年齢・人数など、事情は異なりますよね。そうしたときに、コアタイムがひとつしかないと使い勝手が悪い場面も出てきますが、複数のパターンから選ぶことができると、夫婦で育児を分担しやすかったり、子どもの成長に応じて働き方を柔軟に変えることができます(グループ各社によって制度の詳細は異なります)。

 

たとえば、会社から自宅が遠い人や保育園に送り出すときに手がかかる子の場合、コアタイムを午後にすれば、朝、子どもを送ってから余裕をもって出勤できますし、逆に朝の送り迎えは配偶者が担い、本人はコアタイムを午前中に設定して早めに帰宅することで、家事や子どもと触れ合う時間に充てることができます。

 

さらに10月からは、多様な働き方を促進するため、コアタイムのないフレックス制度の導入をグループ各社で順次進めています。

 

清水さん

多種多様な人たちが活躍できる会社にするためには、より柔軟な制度を設けて働きやすい環境をつくっていかないと、今後、優秀な人材も獲得できなくなってしまいます。そうした思いもあり、コアタイムなしのフレックス制導入のほかにも、在宅勤務の継続に向け、在宅勤務をする社員に対し、月3000円の手当を支給するなど、新しい働き方へのシフトチェンジを進めているところです。グループ各社の実態や特色に応じて制度の導入を検討しながら調整しています。

 

そのほか、多くのグループ会社で導入している制度としては、不妊治療や家族の看護や介護、子どもの不登校など、様々な家庭の事情に応じて年間30日の休暇を取得できる「ライフサポート休暇」などがあります。

 

──不妊治療や子どもの不登校など、これまでなら場合によっては欠勤にならざるを得なかったケースでも対象になるのは心強いですね。うまく活用することで、仕事と家庭の両立で悩む場面が減りそうです。

 

清水さん:

育児や介護にとどまらず、幅広く社員をサポートできるような休暇制度を設けようと2012年に導入したものです。さまざまな場面に直面した時に選択肢のひとつとして幅広く使える制度を用意しておくことで、離職を防ぐ受け皿になるのではと考えています。

リフレッシュ空間「マルシェ」が豊かな発想を生み出す!?

──エンターテイメントを生み出す企業ならではの福利厚生として、「マルシェ」と呼ばれる充実した社員食堂にも注力されているそうですね。

 

清水さん

2016年にバンダイナムコホールディングスが現在の社屋(バンダイナムコ未来研究所)に移転した際に、総務部が「どういう食堂なら社員がリフレッシュできるのか、どんな空間なら意見交換がしやすいか」ということにこだわり、さらに、社員にアンケートを取ってメニューにも反映させました。

 

健康をサポートするために、身体に良いメニューを豊富に取り揃えるだけでなく、アイスクリームやディナー用にアルコールも用意され、とても好評です。打合せや仕事のスペースとして活用したり、社員同士のコミュニケーションを活性化する場としても役立っています。(現在はコロナ禍のため、営業を縮小中)。

 

バンダイナムコホールディングスが入居しているビル(バンダイナムコ未来研究所)の社員食堂。食堂の面積は1600平米と広々。ビルの13階にあり、大きな窓からは都心が一望できる。打合せや社員同士のコミュニケーションスペースとしても活用されている。現在はコロナ禍でリモートワーク中心のため、営業を縮小中。

 

──ビルの13階ということで眺めも良く、リフレッシュできそうな空間で羨ましいです(笑)。コミュニケーションが活性化することで、新たな発想が生まれやすそうですね。

 

清水さん:

通常のオフィス環境とは異なる空間を用意することで、社員のマインドに変化をもたらすことができればという思いがあります。やはり我々はエンターテイメントの会社ですので、できるだけ画一的にならない職場環境をつくることは、どの部門においても意識していることですね。

 

 

 

 

以前に撮影したマルシェでのミーティングの様子。現在は営業を縮小中。 

 

──あえて画一化しないことで各社の強みを生かし、働きやすい環境を作っていらっしゃるのですね。

 

濱野さん:

グループ全体として、多様性や個の尊重を大切にしています。とはいえ、関連会社が100社近くあり、業態も多種多様ですので一律に制度を決めるというよりも、それぞれの会社らしさを大切にしながら、オリジナルの施策を導入するなど、皆で工夫しながら働きやすさを追求しています。

 

 

一人ひとりに寄り添い、自由な発想が生まれるような働き方の土壌を作り出す。そんなバンダイナムコグループの一貫した姿勢が、素晴らしいエンターテイメント商品を生み出しているだと感じます。時代はますますエンターテイメントが求められる時代。今後の取り組みにもますます注目したいですね。

 

 取材・文/西尾英子

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