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子連れでの沖縄離島合宿まで実現!CRAZYの自由度の高い働き方の理由

仕事

2020.12.15

共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

前回の「当事者が利用しながらアップデートするCRAZY託児制度とは?」で紹介したように、CRAZYでは意図的に制度をつくるのではなく、社員が自分らしく働くために模索した結果、社内託児制度や選べる勤務体系などの施策が実現しました。

 

ほかにも自由度の高い働き方として注目したいのは、1か月以上休みを取れる「グレートジャーニー制度」と「子連れ合宿」。今回はこの2つにフィーチャーし、自分らしい働き方を大事にする理由についても伺いました。

 

Profile 浅田有貴さん

CRAZYのブランドコミュニケーション室広報。CRAZY WEDDINGの営業、プロジェクトマネジメントチームを経て現職に。社内唯一の広報として、社会とCRAZYをつなげる活動を行う。関わる人、モノの秘める可能性を最大化し、すべての繋がりを「愛」にあふれたものにするのがモットー。

 

Profile 遠藤理恵さん

CRAZYの執行役員。現在は、CRAZY WEDDING、CRAZY CELEBRATION AGENCY事業責任者。組織作りにおいて特に女性のライフステージが変化しても、それぞれが身につけてきた能力を発揮し、価値を高め続けられる環境を整えるために日々奮闘している。創業当初から論理的観点だけではなく、自身の感性、感覚も大切にしながら経営に携わってきた。二児のママ。

 

Profile 武田亜希子さん

CRAZY WEDDINGのウエディングプロデューサー兼WEBディレクター。関わる人が 「自分の人生で良かった」と思える瞬間を増やしていきたいという思いを原動力に、結婚式から始まり、その後の人生にも細く、長く関わるライフプロデューサーを務める。母になった今、「結婚しても、子供が出来ても、ママが楽しければ家族も楽しい」という生き方で、日々挑戦中。2歳の息子のママ。

 

人生を豊かにする「1か月の休暇制度」とは?

——1か月以上も休暇が取れる「グレートジャーニー制度」があるとは驚きです。どういう制度か詳しく教えてください。

 

浅田さん:

社員なら誰でもいつでも無給で1か月間休みを取れる、という制度です。代表の森山の発案なのですが、「旅で人生が豊かになるんだから、1か月休んで旅に出てもいいんじゃないか」と。もちろん、お客さまを第一に考えて業務をきちんと果たしたうえで、旅に行く目的や、なぜその場所に行くのかをチームのメンバーに伝えてから出発します。世界1周の旅など、ライフステージによって時期も行き先もみんなバラバラです。

 

遠藤さん:

私は毎年家族で23週間、家族の関係性を育むために旅をしています。日々の仕事にはものすごく集中しているので、年に一度は子どもと一緒にいる時間を思いっきり楽しむ。今年は育児休暇中にキャンピングカーでアメリカ横断をしました。

 

都会も大自然も体験する日々は、とても貴重な体験でした。都会は必要なものが何でもそろっていて快適に過ごすことができる。いっぽう大自然では通信すらできず不便ですが、目の前の自然を感じ、家族と会話をし、料理を自分たちで作って食べて、星を見ながら眠りにつく。そんな両極にある生活をすることで、自分にとって何が幸せなのかを見つめることができました。

 

日本にいると理想を目指すあまり、もっともっと成長しなければと思い詰めたり、何かが足りないと感じることもあります。でもこの旅で、私には大切な家族がいて、家族と一緒にご飯を食べ、布団で眠ることができるだけで十分に幸せなんだと実感できたんです。これは大きな気づきでしたね。

 

 

——旅で得た経験は仕事に生かされていると思いますか?

 

遠藤さん:

もちろんです。自然に接することで、ビジネスのインスピレーションがわきあがることはよくあります。日常に閉じこもっていると、どうしても狭い思考になりがちですが、旅でリラックスすると思考が開けますよね。それで、新たな発想や見方ができるようになるんだと思います。エネルギーもチャージされて、帰ったら仕事をするぞ!というやる気も出ますね。

 

——武田さんは利用したことはありますか?

 

武田さん:

夫が私に合わせて1か月間休みを取るのはなかなか難しく、まだ利用できていません。でも、年に一度は1週間ほど休みを取って家族旅行をしています。私は転職組でCRAZYは3社目ですが、まとめて休みが取れる会社って初めてで。前の会社では、仕事に穴を空けると思うと休めなかったんです。CRAZYでは「休むならサポートするよ」と、休むこと自体を尊重してくれるので、率先して休みが取れる。すごくありがたいですね。

 

ナニー同行で子連れの合宿が可能に

——子連れで合宿というのは斬新ですね。どのような経緯で行うことになったのでしょうか?

 

遠藤さん:

創業当時は、会社に従うのではなく、それぞれの社員が自立した個人として意志を持つことを大事にしてきました。しかし4年ほど前から少しずつ、自分たちの意志を主張するだけでなく、お客さまや社会の意向を統合し、よりよい方向にもっていけるように問いを投げかけ、一緒に考えていくことを重視するようになりました。お客さまや社会とのコミュニケーションを取ることに集中したんです。 

 

しかし昨年は、新たな事業を生み出すことに集中するあまり、組織内の繋がりが薄れてしまって。そこで、社内のコミュニケーションを図るために、沖縄の離島で34日のキャンプ合宿をすることにしました。

 

浅田さん:

参加者は社員約70名と、04歳の子ども約10人。お店がなく、携帯電話の電波がギリギリ届くような場所です。子どものいない社員はキャンプ場に、ママと子どもたちはナニー(シッター)とともに大きな古民家1棟を借りて泊まりました。ママは日中、ナニーに子どもたちを預けて社員のいるキャンプ場へ移動して他の社員とともに過ごし、夕方になったら古民家に戻り、子どもたちと過ごしていました。

 

 

——研修にナニーが同行するという発想はありませんでした!そもそも、子連れについて反対意見は出なかったのでしょうか?

 

遠藤さん:

反対意見はありませんでしたね。創業当時から毎月1回行っていた、1泊の研修があったからだと思います。今はそうではないのですが、創業当時は社員同士のコミュニケーションを高めたい思いが強く、研修は全員参加が原則でした。私が産後に復職したときも、子供を連れて参加したいという私の希望をみんな受け入れてくれたんです。こうして子連れ研修を経験していたり、子連れ出社を日常的にしていたりしたので、長期の合宿に子どもを連れて行くのも自然なこととして捉えられたのかなと。

 

とはいえ、普段の生活とまったく違う場所に子どもを連れて行って大丈夫?という心配はありました。なので、どうすれば安全に子どもを連れて行けるか、丁寧に議論を重ねたうえで実施しました。

 

——キャンプ合宿ではカリキュラムなどがあるのですか?

 

浅田さん:

特にカリキュラムはなく、主に対話をしました。CRAZYでは、経営の優先順位の1つ目は身体も心も含めた「健康」、2つ目は「人間関係とビジネスの両立」なんです。また、今回の合宿の主な目的は社内の人間関係を深めることだったので、日常から離れ、日々の業務内では伝えられない本音を話す時間を大事にしました。

 

具体的には「参加100%(傍観者にならない)」、「批評家にならない(判断をしない)」、「自分から始める」という3つのルールだけを設け、56名のチームに分かれて行動しました。「自分が信じているものは何か」「自分がここで捨てたいものは何か」という問いを元にチーム内で語りながら、自然の中を歩いたり、魚釣りをしたりと自由に時間を過ごすんです。全社員で集まり、どう感じたかをシェアする時間もありました。

 

人間関係を大事にすることがビジネスの目標達成に繋がる

——すべてにおいて自由度が高いですよね。一般的な企業だと、数字で成果を出せないと自由を得ることが難しいと思うのですが…。

 

浅田さん:

確かに CRAZYの働き方は自由度が高いと思います。でも、成果を出したから自由を得たわけでも、自由を得たくてこういう働き方になったわけでもないんですよね。もちろん、目標達成も大事にしていて。経営の優先順位の2番目に挙げている「人間関係とビジネスの両立」を実現するために工夫したら、今の形になったという感じなんです。

 

CRAZYにとってビジネスの目標達成とは、もちろん数値的な目標もあるのですが、常にお客様に質の高いものを提供することです。そのために、新郎新婦様同士はもちろん、新郎新婦様と大切なご家族やご友人のパートナーシップを育むきっかけを提供することを大切にしています。

 

新郎新婦様の関係性に深く踏み込むためには、お客様に関わる私たちが家族や仲間と深い人間関係を築けている必要があると思います。グレートジャーニー制度や合宿の時間を設けているのもそのためで、結果として働き方の自由度が高くなったと言えるかもしれません。

 

 

遠藤さん:

オーダーメイドウェディングをプロデュースするCRAZY WEDDINGでは、「人生が変わるほどの結婚式を」とうたい、それを実現するために、お客さまと深く関わるようにしています。新郎新婦が今後どんな夫婦関係を築きたいのかなどの希望や、これまで大切にしてきたことを丁寧にヒアリングするんです。人生に踏み込むというか。そのとき、私たち自身がそういうことについて考えたり、誰かの人生に踏み込む経験がある程度ないと、お客さまの本当の気持ちや思いを知ることはできないと思っていて。そのため、自分の理想を考えたり、まわりの大切な人の人生に向き合うことを大事にしています。

 

なので、働き方や仕事の進め方などは、メンバーと話しながら決めることも多いです。ともに生きる大切な仲間として、個人の幸せと組織の幸せを考え、双方の理想を叶えていこうと対話をするカルチャーがあると思います。目標の達成だけでは、人の心は喜ばないと思っていますし、私たちが経営で大切にしている「人間関係」も希薄になっていくので、ノルマを課すような方法は選択していません。

 

もちろん、どんな要望も無条件でOKというわけではありません。個人の理想と組織が一致することばかりではないので、双方の理想を常にすり合わせながら、第三の解を見出していくことも意識しています。会社としての考えでもありますが、個人的に私の仕事は、メンバーの成長や「こうなりたい」という思いをともに叶えていくことだと思っているので。そこには今後も惜しみなく全力を注ぎ、みんなが生き生きと働けるような環境づくりをしたいと思います。

 

 

1か月間、心の赴くままに旅することや、家族や仕事仲間との良好な人間関係こそが、ビジネスの視野を広げる。CRAZYの企業理念は、新しい働き方の価値基準のヒントになるかもしれません。

 

取材・文/小松﨑裕夏

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