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時短勤務者が効率的な働き方の発信元に。富士通の“働きたい熱”を覚まさない取り組み

仕事

2020.10.27

共働き時代に見合った自分らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

今年7月から国内従業員の全面テレワークにシフトした富士通。テレワーク勤務により、社員の働き方はどんなふうに様変わりしたのでしょうか。前回記事「全従業員8万人のテレワークをいち早く決めた!富士通が推進する“働き方の自由度”」に続き、今回は1歳半のお子さんのママである荻荘さんを中心に話を伺いました。

 

荻荘由香さん/富士通株式会社総務・人事本部人事部で働き方改革関連の企画を担当。2010年入社。今年7月に育児休職から復職、現在1歳半の女の子のママ。

 

復職直後からのテレワークに戸惑いも

——荻荘さんは、富士通がテレワークに全面移行した7月に育休から復帰されたそうですね。育休前との状況の違いに戸惑いませんでしたか?

 

荻荘さん:

正直、最初は戸惑いがありました。休職前からすでにテレワーク自体は導入されていたものの、選択肢のひとつとして必要性がある時だけ利用するといった感じで、あまり頻度は高くなかったんです。

 

しかも、復帰直後で会社やメンバーの様子もよくわからなくて。とはいえ、やらざるを得ない状況でしたから、逆にどうやったら上手くできるか考え、試行錯誤しながらやってきました。

 

——それは大変でしたね!実際にテレワーク勤務になって、働き方はどんなふうに変わりましたか?

 

荻荘さん:

これまで片道1時間くらいかけて通勤していましたが、それがなくなり、時間にゆとりが生まれたことが大きかったですね。浮いた時間で保育園の送り迎えや家事ができたり、子どもと触れ合う時間が増えました。

 

コアタイムもないので、“今日は子どもの行事があるから早めにスタートしよう”とか“午前中に用事を済ませてからとりかかろう”というように、個人の裁量で仕事ができ、生活のリズムが作りやすいと感じています。いつもはだいたい9時すぎくらいからスタートして、17時前に仕事を終えることが多いですね。

 

総務・人事本部で国内の人事制度企画を担当するお三方。右は高田ユリさん(1997年入社)、左は三川真奈さん(2015年入社)。

 

リモートワークが様々な社員の“働き方の自由度”を拡大している

荻荘さん:

時間に余裕が生まれる分、フルタイム勤務にも戻りやすくなると思っています。実際、周りのママ社員のなかには、復帰の時点でフルタイムを選んだ人もいますし、短時間勤務からフルタイム勤務に切り変える人も出てきているようです。

 

わが家の場合は、まだ子どもの月齢が浅く手がかかることや、夫の勤務先が遠いので保育園の送り迎えが難しいこともあり、時短勤務を選択していますが、今後の状況によってフルタイムに切り替えていくことも検討しています。そういう意味では、働き方の選択肢が増えたなと感じますね。

 

——オンとオフの切り替えがきちんとできているのですね。

 

荻荘さん:

そこは切り替えざるを得ないと言った方が正しいかもしれません(笑)。子どもが生まれるまではもちろん残業もしていましたし、プライベートの時間でも仕事のことを考えたりと、オンオフの境界線があいまいになっていました。でも、復職するとそういうわけにはいかないので、自然とメリハリのある生活になりましたね。

 

実は、1年半の育休期間中、“早く仕事をしたい”という思いがずっとありました。子どもと向き合うだけの毎日で追い詰められてしまい、“私には育児は向いていないのでは”と悩んだことも…。

 

でも、いざ復職してみたら、子どもと向き合う時間も仕事に没頭する時間も、私にとってすごく大事なんだということがよくわかりました。育児と仕事の両方があることで気持ちのメリハリがつき、うまくバランスが取れていると実感しています。

 

時短勤務者がむしろ周囲にいい影響を与えている

高田さん:

時短勤務のメンバーがいることで、周りにもいい影響があります。情報のシェアの仕方を考えたり、いろいろと工夫しながら仕事をするようになり、結果的に仕事の効率が上がっていると感じます。

 

よき先輩として、荻荘さんを細やかにフォローする高田さん。

 

荻荘さん:

周りのサポートがあってこそ成り立っていると実感しているので、メンバーにはいつも感謝しています。たとえば、参加できない時間帯の打ち合わせで重要なことが決まった時には、内容のメモを送ってもらうんです。おかげで、翌日キャッチアップした状態で仕事がスタートできます。

 

高田さん:

とはいえ、そうしたメールが積み重なってしまうと、荻荘さんが仕事にとりかかるまでに負担がかかってしまう。できるだけ要点が伝わるようなメモの書き方を工夫したり、内容の取捨選択やタイミングを考えるなど、いろいろと模索中です。お互いにコミュニケーションをとりながら、より良い方法を探し、改善していきたいですね。

 

荻荘さん:

限られた時間のなかで生産性高く仕事をするには、やはり時間の使い方を意識することが大切だと思いますし、自己研鑽もしていく必要があると思っています。

 

——空いた時間をスキル向上などの学びにあてる人も増えていると聞きます。御社では、オンラインで学習できるシステムもあるそうですね。

 

若手ならではの柔軟な思考でチームを支える三川さん。

 

三川さん:

学びの環境は充実していると思います。オンラインの学習プラットフォームや、外部の教育プラットフォームと連携をしており、スマホやパソコンから誰でも教育が受けられる仕組みになっています。空き時間や就業時間後に自分の時間を見つけて勉強することができるので、どんどん活用して、ライフもワークも充実させてもらいたいですね。

 

 

ところ変われば“厄介者”のレッテルを貼られると聞く時短勤務者が、社内の効率化に貢献し、のびのびと働ける富士通。その柔軟な姿勢こそが、企業としての成長を支えていると言えそうです。今後の働き方の進化にもぜひ注目したいですね。

 

取材・文/西尾英子 撮影/masaco

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