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女性の「働きたい」想いを見逃さず続けられる仕組みに。ビースタイル グループの挑戦

仕事

2020.10.28

2020.11.02

共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

女性のための人材派遣・人材紹介業を展開するビースタイル グループ。「日本の幸福度をあげよう」をビジョンに、主婦の多様なワークスタイルを世に送り出してきました。働く意欲のある優秀な女性たちが、結婚や出産などでキャリアを諦めなければならないケースが多い現状を変えるため、事業を通して課題解決に向き合っています。

 

そんなビースタイル グループでは社内でも働き方の多様化を推進しています。社員の意向に合わせて生まれた「短日数正社員」と「限定正社員」。広報ブランディングユニットの兒玉さんにお話を伺いました。 

 

女性スタッフの働き方を多様化した「短日数正社員」と「限定正社員」

制度名称:「短日数正社員」/「限定正社員」

導入開始日:「短日数正社員」は201810月頃から実施中/「限定正社員」は20189月から実施中

対象者:「短日数正社員」は会社が認める事情を持った社員/「限定正社員」は主に主婦層

今までに利用した人数: 「短日数正社員」は1人/「限定正社員」は42人(男性3人、女性39人)

  

 

株式会社ビースタイル ホールディングス 

広報ブランディングユニット 兒玉有希さん

2010年入社。“時短”に特化した人材派遣・紹介サービス部門にて営業・コーディネーター、人事部門にて全社の採用担当を経て、2018年より現職。しゅふJOB総研調査研究員。

 

 

——ビースタイル グループでは、週5日フルタイム勤務が難しい女性のための働き方があるそうですね。

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

はい。まず「短日数正社員」がそれにあたり、会社が事情を認める場合に適用されます。週5日よりも短い勤務日数で、給与は日数に応じて支給されます。今は、広報担当の柴田がその制度を利用しています。

 

——週3日勤務で正社員になれるのですね。どんなきっかけで始まったのでしょうか。

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

仕事以外にも本気で打ち込みたいものがあって、それと両立させるために始まった制度です。柴田が新卒入社2年目の頃に、子どもの頃から学んできたダンスの活動を本格化させるために退社を相談したんです。その際、代表の三原が「仕事とダンスとプライベートを“OR”ではなく、“AND”で実現できる方法を考えてみてはどうか」とアドバイスを彼女にしたんですね。それをきっかけに週3正社員が誕生しました。

 

この短日数正社員制度は、ビースタイル創業2年目にジョインし、産休育休と時短制度を制度設計しながら初めて経験した人事部の岩本が実現させました。

 

 人事部の岩本さん(左)と柴田さん(右)。

  

——社員の「やりたい」を叶えるために生まれた制度なのですね。産休育休と時短制度の必要性を身をもって感じられた岩本さんが制度設計を手掛けられたことにも大きな意味を感じます。制度が導入された後は何か効果は感じられましたか?

  

兒玉さん(ビースタイル グループ):

今のところほぼ柴田一人のみの利用ですが、離職率が低く、帰属意識が高まっていると感じています。柴田からは、周囲の理解と協力があって成り立つ働き方としながらも、「仕事とダンスと、やりたいことができるので心の豊かさが違う」、「周りとは働き方が違う分、成果にコミットするために行動できる」との声が寄せられており、以下のようなコメントをもらっています。

 

私自身は、会社の受け入れ態勢に救われていると感じることが多いです。ビースタイル グループの調査機関「しゅふJOB総研」が行ったアンケートでは、仕事と家庭を両立するのに必要なこととして、「会社の雰囲気」「上司の理解」「家族の理解」という項目が上位に上がってきます。ビースタイル グループは働くママを応援する会社です。創業時から代表たちの志向性がこうした働きやすい文化を作ってきたことが大きいと思っています。また一方で、雇用形態に関係なく、自律的に働く女性が多いこともそうした雰囲気を作っていると思います。

 

主婦の「これなら働ける」に対応。転勤なし、時短勤務の「限定正社員」

 ——「限定正社員」についても教えてください。珍しい名称ですが、一体どんな制度なのでしょうか。

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

基本的な働き方として、総合職では残業見込み40時間、週59時~18時までの勤務なのですが、限定正社員は残業がなく、週5日勤務の基本時短勤務になっています。主に主婦が対象で、勤務時間は10時~16時など人によって様々です。

 

仕事内容はパートタイム派遣事業部での派遣スタッフとクライアント企業の定期フォローと事務業務がメインです。派遣会社の営業が担当している仕事の一部を切り出した形となっています。勤務地の変更に伴う異動がないこと、職種が変わらないこと、また残業が難しい方に向いていることが特徴です。

 

——残業や職場の異動がなく、同じ職種でじっくりと仕事ができるのは、特に制限が多い主婦にはありがたいですね。どのようにして生まれた制度なのでしょうか。

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

今までは主に総合職としての正社員採用がメインで、ジョブローテーション型が基本でした。ただ、ポジションによっては、職種に限定した方が個人のスキルアップにもつながり、生産性も高い状態で働ける役割があることに気づいたんです。また、そのポジションを望む人、つまり主婦層のニーズとも合っていたので、20189月にスタートしました。

 

パートタイム派遣では、働いているスタッフも主婦層が多いんですね。だから、新卒や若い年齢層の人よりも信頼関係がつくりやすく、悩みごとも理解しやすいようです。また結婚前にキャリアを積んでいる人が多いので、コミュニケーション力に長けていることも考えると、仕事内容も主婦層に合っていると感じています。

 

——導入して2年ということですが、どういった変化がありましたか?

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

はい。採用がスムーズに運んでいます。実は派遣営業は女性が多く、結婚前に派遣営業の経験があったり、様々な業界の知識があったりする優秀な人も多いんです。ただ、派遣営業というと「長時間労働」のイメージがあるようで、子育て中の女性は避ける傾向にあります。この制度下では残業がないため、そういった人にとっても結婚前のスキルを活かしながら無理なく働ける場所になっています。



このように、仕事内容と働く時間を約束することで、結果的に必要な知識やスキルを持った優秀な女性を採用できていると感じています。

 

——「子育て中の今は無理」と仕事を諦めることなく働けるのはうれしいし、働くことで自信にもなりますね。

 

兒玉さん(ビースタイル グループ):

そうなんです。「残業がないことが前提なので、時間の融通がきくため子育てと両立しやすい」と無理せず仕事が続けられている様子が伺えるのがうれしいですね。また、「正社員という立ち位置で帰属意識が高まったし、パートタイムの時とは違う責任感が生まれた」、パートで社会保険の加入条件を満たしていなかった方からは「会社が保険料を支払ってくれるのでありがたい」という声もあります。

 

女性の働き方についてはまだ課題が多々ありますし、ビースタイル グループでも長く働き続けられるための仕組みづくりをしてきました。これからも社内外で女性たちが生き生きと働けるような施策に取り組んでいきたいです。

 

 

女性たちの意向に合わせた働き方を実現しているビースタイル グループ。ライフステージに変化があったり、やりたいことが仕事以外にある場合に、それを受け入れてくれる場所があるのはとても心強いものです。「働き続ける」ことから得られる学びや信頼関係は、きっと後に続く女性たちの背中を押す強いパワーとなるのでしょう。

 

 

【会社概要】

社名:株式会社ビースタイル ホールディングス

従業員数:グループ従業員499名(パート含む/2020年4月1日時点)

設立年月日:2020年2月14日

※2002年7月5日株式会社ビースタイル創業。2020年4月1日より持株会社体制移行のため2020年2月14日に新設

業種:人材派遣・人材紹介業

事業内容:ビースタイルグループ会社の経営管理、及びそれに付帯する業務

 

 

取材・文/高梨真紀

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