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育休コミュニティとは?MIRAIS代表に聞く仲間と過ごす意義

仕事

2019.08.27

子育てで忙しいけど、これでいいのかな…?

 

育児休業を過ごしているとき、思うように行かない毎日にモヤモヤしたり、孤独を感じたり、仕事復帰が心配になったりしたことはありませんか?

 

そんな育休中のモヤモヤを減らしたいと、2児の母でIT企業に勤める栗林真由美さんは、育休中のお母さん・お父さんたちが交流する コミュニティ「MIRAIS(ミライズ)」を立ち上げました。

 

一体どのような活動をしているのでしょうか?栗林さんにお話を聞いてきました!

 

機会・役割・仲間を提供し、育休の「モヤモヤ」をなくしたい

MIRAIS代表の栗林真由美さん

まずは、主宰されている育休コミュニティ「MIRAIS(ミライズ)」について教えてください。

 

簡単に言うと、2018年に立ち上げた育休をより有意義に過ごすためのプラットフォームです。半年ごとにメンバーを募集し、参加費を頂いてオンラインを中心に活動しています。2期目の現在は、国内外の約50人のメンバーがいます。

 

自分なりに育休をどう過ごすかテーマを決めて、毎月どうだったかを振り返るというのが柱です。メンバー有志でコミュニティの運営や部活動も行っており、同 志づくりの場にもなっています。

  

育休にテーマを持つ、というのは考えたことがありませんでした。

参加者はどういう方が多いんでしょうか?

 

会社員やフリーランス、公務員など様々な職業の人がいますし、業界もバラバラです。お母さんだけでなく、お父さんも参加しています。居住地は関東近辺が多いですが、名古屋、大阪、島根、ハワイやイギリスなど地方、海外からも参加者がいるんです。多様性がMIRAISの魅力でもあります。

 

オンラインでのやり取りが多く、打ち合わせやイベントもオンライン会議システムを使っているので、外に出にくい低月齢のお子さんがいる人も多いです。

 

ランチ会をする「MIRAIS」のメンバー
ンチ会をするMIRAISのメンバー。「子どものこと」より「自分自身のこと」を話し、考える機会になっている

 

栗林さんはなぜこうしたコミュニティを作ろうと考えたんですか?

 

私は2014年に第1子を出産した時、「子どもがいても思いっきり働く準備期間」とテーマを掲げ、「育休プチMBA勉強会」を立ち上げるなど積極的に活動していました。

 

自分としては充実した育休になりましたが、周りには育休明けに仕事に復帰した時、「こんなはずじゃなかった」と壁にぶち当たる人や、育休中の過ごし方にモヤモヤを抱えている人も多かった。だから、2018年に第2子を出産した際の育休では、もっと有意義に過ごす人を増やして育休の概念を変えていきたいと考えたんです。

 

育休は、会社から離れて自分と向き合える大切な機会。自分のためにも、その姿を見ている子どもたちのためにも、充実した時間を過ごして復職後につなげてほしいという思いがありました。

 

確かに育休中は、「子どもと夫としか話してない…」と孤独を感じたり、復職後に不安を感じる方も多いですよね。

 

なぜ育休中にモヤモヤしてしまうのかというと、「機会・役割・仲間」がプッツリとなくなるからだと思うんです。仕事をしていれば当たり前に、活躍の機会、社会的な役割、仕事仲間が得られますよね。でも、産休・育休に入ると急にすべてがなくなってしまう。だからその3つを提供したいと考えました。

 

さらに、人は1つのきっかけでは変われないし、1人だと変われないけれど、身近な人が変わると「自分も変わりたい」と思える。だから育休中の人たちが集まるコミュニティを作れば、お互いに刺激し合えると思ったんです。

 

育休は自分と向き合うチャンスMIRAIS代表の栗林真由美さん

仕事とも関係のない仲間がいるというのは、自分を見直すきっかけになりそうですね。

 

仕事をしていて、「○○という会社の○○部の○○さん」という肩書きの中だと、素の自分がやりたいことが見えなくなることってありますよね。育休はそこから自由になって、自分としっかりと向き合うチャンスでもあると思います。

 

みなさんが設定するテーマは、キャリアに関することが多いのでしょうか?

 

よく聞かれるのですが、キャリアに関することじゃなくてもいいんです。「子どもと思いっきり向き合う」でももちろんいい。仕事に関連するテーマの方もいますが、それぞれの違いを認め合って活動しています。

 

オンラインで会話する「MIRAIS」のメンバー
オンライン会議システムを使って交流するメンバーたち。オンラインでの活動もさかんで、どこからでも参加できる

 

具体的には、どのような活動になるのでしょうか?

 

それぞれがテーマに沿って日々を過ごし、その振り返りをオンラインで月に1度行います。

 

「今月はどうだったかな」と考える機会になるし、参加者同士が発表し合うことで「頑張ろう」と思える。周りの育休の過ごし方も刺激になります。

 

また、コミュニティの運営に携わったり、写真部や語学部などの部活動を行ったり、イベントを企画したりと、メンバーの発案でいろいろな活動が行われています。これまでに、「転職者の話を聞く会」「ヨガ」「読書会」などがオンラインで、「眉毛メイクレッスン」「フィンランドの子育てを聞く会」などがオフラインで行われました。

 

楽しそうな企画が多いですね!

 

MIRAISでは「練習の場を提供する」ということも重視していて、挑戦と失敗を受け入れる環境になっています。

 

例えば、「リーダーをやってみたい」と思っている人がいたとして、仕事だと結果を求められるのでなかなか気軽にはできないですよね。自分の得意なことで講座を開こうと思っても、個人でやるのはとても大変。でも、MIRAISでは失敗しても全く問題ないので、どんどん挑戦できますし、周りも面白がってくれる。

 

本当にいろんなアイデアが出てきていて、プラットフォームがあるだけでこれだけのものができるのか、と驚いています。

 

育休中だからこそ挑戦できることもあるのかもしれないですね。

今後の目標などはありますか?

 

まだまだ育休中を有意義に過ごそうという意識は広まっていないと思います。「なんとなく育休」をなくし、人生を豊かにできるような、未来につながるような過ごし方がもっと当たり前になるように動いていきたいです。

 

 

育休という期間が、新たな自分と出会う時間になる可能性もあるんですね。

コミュニティの中でも、それぞれが違いを認め合って活動しているというのが印象的でした。

 

次回の「育休をハッピーに過ごすには?コミュニティ活動するお母さんたちに聞いてみた!」では、「MIRAIS」に実際参加している方々に、育休の過ごし方のコツを話してもらいました。

 

少し意識を変えるだけで、育休の過ごし方が変わるかもしれません。ぜひ参考にしてください!

  

Profile

栗林真由美さん

MIRAIS代表の栗林真由美さん

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社勤務。2014年に第一子を出産し、育休中に「育休プチMBA勉強会」の立ち上げなどに関わり、講演活動も行う。15年に職場復帰後、社内では時短勤務の社員として初めて昇格。18年に第二子を出産、育休中に「MIRAIS」を立ち上げる。19年4月に復職。

 

取材・文・写真/小西和香

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