投資を始める前に生活防衛資金を確保しておきましょう


じゃあ、とりあえず投資を始めてみようかな、と思われた人もいるかもしれませんが、そんなに気軽に始めてもよいものでしょうか? 「投資を始める前に、まずは生活防衛資金を貯めておくことをおすすめします」と風呂内さん。「生活防衛資金」とは、日常生活で、いざという時などにすぐに使えるお金のこと。手持ちのお金をすべて投資に回してしまうと、必要な時にお金がなくて困ったり、保有している株が値下がりしていて、本当は値上げするまで待ちたいのに現金化せざるを得なくなったりと、何かと困る事態になりかねません。 「生活防衛資金は、生活費の3〜6ヶ月分を目安に貯蓄しましょう。慎重派の人は預貯金が500万円を超えてから投資を始めるのがいいと思います」

投資に回すのはしばらく使う予定のないお金


投資で気をつけたいことは、やはり投資には絶対に増えるという保証がないということ。前述したように、投資には資産が増える可能性がある一方で、減る可能性もあるのです。 「老後資金や住宅資金、教育資金など、いつまでにいくら貯めたいという目標があって、それを達成するためには貯蓄だけでは足りないから投資で補填しよう、という考えで投資をするのはおすすめできません」 しばらく使う予定がないし、貯金していてもたいして増えないから、増える可能性のあるところにいくらか旅に出してみよう、という感覚で投資を始めるのがよさそうです。