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投資をしてみたいけど、難しそうだし、ギャンブルのように怖いイメージがある…という人はいませんか?実はお金を預けてプロに運用を任せられる投資もあるんです。また、今は税制優遇が受けられる制度がいろいろ出ていたり、100円から投資を始められる商品も出ています。 今回の特集では、初めての人でも始めやすい投資についてお伝えします。教えていただいたのは、初心者にもわかりやすいアドバイスと堅実な投資手法に定評のあるファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんです。 第1回目の今回は、初めての人におすすめの投資についてお伝えします。

投資は増やすことだけでなく資産価値を維持する目的も


投資とは何のためにするのでしょう。それはやっぱりお金を増やすためですよね。2019年3月時点でのメガバンクの普通預金の金利は0.001%。100万円を1年間預けても利息は10円しかつきません。定期預金でも0.01%程度です。金利が現状のままであれば、預貯金だけで資産を大幅に増やすことは期待できません。そこで、お金を増やす方法の1つとして投資があるのです。 しかし、投資はお金を増やすことだけでなく、減らしてしまうリスクも伴います。「それなら利子は微々たるものでも元本が保証されている定期預金でいい」という声も聞こえてきそうですが。。。 「投資をする目的には、物価との関係で上下するお金の価値を維持する狙いもあります」と風呂内さん。 たとえば、今、現金1000円で買える商品は、今後もずっと1000円で買えるとは限りません。商品の価格が値上がりすれば1000円では買えなくなるからです。毎年のように、○月から小麦が値上がりする、ガソリンも値上がりする、などのニュースが流れますが、天候による原材料費の高騰や海外情勢などの影響を受けて、商品価格は上下するのです。つまり、持っているお金の額面は変わらなくても商品の価格が変動することで相対的な価値が変わるということです。 手元にあるお金の一部を株式や債券、投資信託などの金融商品に変えて保有することで、持っている資産の価値を維持することを目指すのが投資のもう1つの目的です。金融商品は物価や会社の業績などに連動して額面が上下するため、金融商品という形で保有することで財産の価値を維持することにつながるのです。