水いぼの症状や対策!早めの処置は必要?|小児科医監修

プールの季節になると「中耳炎」「とびひ」のほかに

よく聞く皮膚の病気のひとつとして「水いぼ」があります。

保育園のプールやスイミングスクールで

感染してしまった…という声もよく聞く皮膚疾患です。

とはいえ、ただの湿疹とどう見分けるの?

広げないために対処すべきタイミングや方法は?

そこで「水いぼ」の病気の特徴について、

小児科医の保田典子先生に

分かりやすく解説してもらいました。

 

 

どんな症状?

見た目は「赤みがなく光沢のある」発疹。その場合は水いぼを疑いましょう


見た目の特徴としては、赤みがないということ。1ミリ前後の小さな水を含んだような、丸くてぷつぷつとしたものであれば水いぼを疑い、皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。

かゆみがある場合は少ないですが、何かの拍子にひっかくことも十分に考えられます。ひっかくと化膿したり、水いぼの中身が出てウイルスが周囲の皮膚に広がったり、爪を介して感染することもあります。感染力はそこまで高くはないですが、じゃれあって遊んだりすることのある子どもの場合は、ちょっとした接触がきっかけで感染してしまうということも考えられます。

 

 

何が原因なの?

 

ウイルス感染


水いぼは、正式名を「伝染性軟属腫」といい、ウイルスに感染することで発疹が出ます。免疫がつけば自然に治るのでそれを待つこともできますが、その間に水いぼが増えることのないように注意が必要です。

 

 

自宅での対策は?

しっかり保湿とスキンケアを


皮膚を健康に保っていた方が、水いぼが広がりにくくなると言われているので、しっかり保湿をしてスキンケアをしましょう。肌がカサカサしている状態だと水いぼができやすいと言われているので、普段から保湿をすることが大切。

もし水いぼができてしまったら、タオルを共有しないようにするなどして、感染を防ぐように心がけましょう。

増える前にピンセットでつまんで取り去る治療法も


水いぼの怖いところは、いつのまにか数が増えてしまうということ。それを防ぐために効果的な方法として、個数が少ないうちに水いぼ自体をピンセットでつまんで取る治療法もあります。皮膚科で処置できることが多く、処置の前に麻酔テープを貼ることで痛みを和らげる場合が多いです。ただし、水いぼの数が多かったり、大きかったりすると処置が難しい場合もあるので、かかりつけの皮膚科とよく相談しましょう。

漢方薬を服薬する治療も


肌の調子を整えるヨクイニンという漢方薬を内服するのも、水いぼ治療の一つとして知られています。ただし、即効性はあまり期待できないとされています。

 

 

いつ登園できる? 

保育園はOK、プールは園と応相談


体自体は元気なので、保育園への登園はOKです。ただし、プールへの入水に制限がある保育園が多くあるので注意。基本的にはプールの水を介して感染することはありませんが、診断を受けたら保育園と相談してプールへの参加を決めていきましょう。広範囲にわたっていない場合は、Tシャツやラッシュガードを着用することで、プールへの入水をOKとしている保育園もあります。                      

 

保田先生よりひとこと


水いぼも基本元気な病気です。数個くらいの水いぼであれば、特に治療も必要ないと言われています。医師によって治療方針や考え方は違うのですが、かかりつけの先生と相談しながら経過をみていってください。 基本、自然に治るのですが、数ヶ月〜数年かかることもあります。水いぼの数や場所によって、適宜治療をするかしないかの判断をしていくことが大切です。水いぼはスキンケアで予防したり、広がりを抑えたりできます。夏でもお風呂上がりなどには、保湿を心がけることが大切ですよ!   

取材・文/松崎愛香  トップ画デザイン/山本めぐみ(el oso logos) イラスト/岡村優太

保田典子

医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生病院・小児科医。日本小児科学会認定専門医。2男・1女の母。第1子の出産を機に、東京衛生病院小児科へ。自身も働くママであるという立場から、ママの気持ちによりそった診察で定評がある。現在はブログ「『ママ小児科医が実践している忙しくても家族の健康と発達を伸ばす子育て』や、公式LINEで自身の子育てや子どもの健康や発達についての見解を発信中。「育児はママだけでなく、みんなでするものです。不安があったらなんでも相談してくださいね」

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