余命3ヶ月…6歳と4歳の娘に母親として残せることは

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息子を抱いて、最初に考えたこと

今年で42歳になる一児の父、映画コメンテーターの赤ペン瀧川です。

遊び倒した10代、好きな事に没頭した20代、仕事に集中した30代を過ごして…考えてみれば、自分の健康に関してはずっと無頓着でした。しかし、初めて息子を抱っこした時に強烈に思ったのは、“とにかくこの子が大きくなるまで俺は死んではいけない”ということでした。

そのことを嫁に伝えると…「そりゃそうでしょ」といったドライなお返事でした。そんなん抱っこする前から考えとけや、という意味が含まれていたのでしょう。でもですよ、もし、急に余命宣告されたらどうします?

パパ、ママになったのなら一度は、考える時間を持ってみてもいいかもしれません。

 

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赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画 

第18回 イザベル・コイシェ監督作品

『死ぬまでにしたい10のこと


この映画は2003年に公開されました。公開当時、タイトルから予想するに「きっとこれは女子受け狙いの映画だろう」とめちゃくちゃ偏見を持って劇場へ行ったことを覚えています。

 

死ぬまでにしたい10のこと

▲でも、このタイトルは割と意訳された邦題で、原題は「My Life Without Me」。直訳すると「私のいない私の人生」という感じ。

なるほど、めちゃくちゃ文学的な感じの印象を与えてしまう…分かりやすく邦題をつけるのも納得です。

主人公のアンは17歳の時に初めてキスをした男性と結婚し出産。23歳になり、6歳と4歳になる2人の娘と夫の4人で暮らしてます。母親の自宅の裏庭にあるトレーラーで過ごし、夫は失業中。夜間の清掃業をしながら家計を支えつつ、仲良く暮らしてます。父親は10年間、刑務所に服役中で母親との関係は微妙な感じ…と、なかなか大変な運命を健気に生きる若い女性なんですよ。

しかし、ある日アンは倒れてしまいます。そして運び込まれた病院で医師から告げられたのは余命2~3ヶ月の末期癌だということ。アンは自分の寿命を誰にも告げず、死ぬまでにしたいことのリストを作成。残りの数ヶ月でできるだけ多く実行していこうと考えます。

 

死ぬまでにしたい10のこと

▲家族と友人と食卓を囲む主人公・アン。邦題の「死ぬまでにしたい10のこと」とは、

劇中で主人公が宣告を受けた後に書き起こすメモのタイトルなのです。

アンがリストにした10のことはこちら。

 

 1.娘たちに毎日愛していると言う

 2.娘たちの気に入る新しいママを見つける

 3.娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する

 4.家族とビーチに行く

 5.好きなだけお酒と煙草を楽しむ

 6.思っていることを話す

 7.夫以外の男の人と付き合ってみる

 8.誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する

 9.刑務所のパパに会いに行く

 10.爪とヘアスタイルを変える

 

どうですか、皆さん。気になる項目ありますよね?

夫へのケアが一個もない。その上、7番と8番はどうしちゃったんでしょうか。余命数ヶ月なのに不倫する気満々ってどうなってんだ!?と。

ポンコツにせよ、夫である僕としては…言葉が出ません。

 

余命僅かのアンは一般的な倫理観とかガッツリ無視して残りの人生に悔いを残すまい!と本気を出します。夫以外の恋愛経験がない23歳の女の子のこの行動をどう捉えたらいいのか…

でも、娘への愛、夫への愛情も本物なのは痛いほどに伝わります。それなのに、なぜだ、アン…!とは思うものの、17歳で出産し、走り続けてきた若い女の子、恋愛を楽しみたい!というその気持ちも分からなくもない。ええー!どうしよう、この映画、どうやって終わるのが正解なの!?

 

赤ペン瀧川

1977年生まれ、神奈川県出身。3歳になる息子のパパ。映画コメンテーターとして、テレビやライブ、コラムなど多方面で活躍中。また、「警視庁捜査資料管理室(仮)」や「相棒」、「アウトレイジ」、「コンフィデンスマンJP」、「狐狼の血」など、話題のドラマや映画作品に出演する俳優としての顔も持つ。

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