■銀行口座をうまく利用して貯蓄を増やすには

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まず、余計な支出を極力抑えることです。1カ月で必要となるお金は給料日等にまとめて一括でおろしてしまうようにします。こうしておけば、家計の管理もしやすくなりますし、時間外におろしたりする必要もなくなるため、ATMの手数料が必要なくなります。 また、水道光熱費や通信費などの固定費の引き落としはメイン口座で行います。これは、クレジットカード決済の引き落としも同じ口座を使用します。毎月の生活における入出金をひとつの口座で行うことになるため、家計の管理がかなりしやすくなるのです。 いろいろな銀行のホームページをチェックすることも大切です。というのも、銀行で新しいサービスが開始されたり手数料の変更などもあるため、月一くらいでチェックしてより良い条件の銀行に変更するというのも大切になります。 キャッシュカードに関しては、メインの銀行以外のものは持ち歩かないということも大切です。1枚もないのはいざというときに困ってしまいますが、キャッシュカードを持っているとつい使いたくなってしまうといった誘惑に打ち勝つこともできるのです。カードを持っていなければおろしたくてもおろせないですしね。

■毎月の使えるお金を決めて家計簿をつける

お金を貯めるうえで大切になるのが、いくら使うかという支出の金額です。これが収入を下回れば何もしなくてもお金は貯まっていくのです。そのために口座を分けてしまうのですが、それだけではなく、しっかりと家計簿をつけることも大切です。 家計簿をつけるというのは、収入の内で生活するためで、支出の内容を確認しコントロールするためにあります。支出の明細が分かれば、必要な部分とそうでない無駄の部分に分けることができますよね。その無駄をなくしていくことで、支出を減らしていくことが可能になるのです。 また、一時的に予定をオーバーしてしまう月もあるかもしれません。これも家計簿があればしっかりと確認することができます。ですが、その確認だけで終わらせるのではなく、翌月以降の支出を調整していくことが大切です。 例えば5万円オーバーしてしまったのであれば、翌月から1万円支出を減らすようにすることで5カ月で元の状態に戻すことができます。オーバーした分を仕方がないと思うのではなく、翌月以降で少しずつでも調整することが大切なのです。これができるようになれば、お金は自然と貯まっていくのではないでしょうか。 考え方としてはダイエットも同じと言えます。食べ過ぎたと思ったら、次以降の食事は少なくするといった調整をしたことはないでしょうか。それと同じなのです。体重管理は体重計に乗ることで行いますが、家計簿がそれにあたるのです。

■まとめ

銀行や口座にはそれぞれ少しですが違いがあります。その違いをうまく利用することでより効率的にお金を貯めることができるのです。 また、貯めるための口座のお金は使わないというのが原則となります。一度使ってしまうと、「まあいいか」といった思いが浮かびずるずると引き出してしまいがちなのです。ですから、キャッシュカードは作らないといったことも考えてみてもいいかもしれませんね。