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■投資期間の長さで手数料は変わる

コスパの良い投資信託をするために特に注意したい手数料である販売手数料と信託報酬。どちらをより強く意識するかは、どれくらいの期間投資するのかによって変わります。 投資期間が短いなら、信託報酬が多少割高であってもあまり気になりません。むしろ販売手数料の金額の方が重要です。 逆に長期の投資期間を見込んでいるなら、毎日かかる信託報酬の金額がかなり重要になってきます。何しろ毎日かかるコストですので、長い間投資を続けるとなるとその費用も相当かさみます。 どれだけ運用がうまくいってもそれだけリターンも少なくなってしまうことを考えると、長期間の投資の場合には信託報酬が低めの投資信託を選ぶことを検討するべきでしょう。 特に、インデックス型の投資信託については販売手数料と信託報酬、どちらもコストが低いものを選ぶのがおすすめです。 インデックス型の投資信託では、指標となるインデックスとの運用成績にはあまり差が出ません。つまり、基本的には安定してリターンを得られるというわけですね。 運用成績はある程度の基準で保証されているとなると、実際の利益をさらに高くするためには運用手数料をできるだけカットすることが必要になります。そこで販売手数料と信託報酬の安さが大事になってくるのです。 販売手数料に関しては、インデックス型の場合販売手数料が発生しないものも多いので、その中から選ぶのがおすすめです。信託報酬についても、なるべく低いものが理想的です。

■まとめ

子どもの教育費や将来の備えにと、資産運用を考えている方も多いと思います。リターンはもちろんリスクも存在しますが、投資信託をはじめとした資産運用は将来の不安を解消する方法のひとつです。しっかりと知識をつけた上で挑戦してみてはいかがでしょうか。 最近では証券会社だけではなくさまざまな金融機関で投資信託の販売が行われています。自分に合った信頼できる金融機関を見つけ、インフレヘッジにもなる投資信託をぜひ検討してみましょう。 その際には上記のような手数料についても考慮してください。