〇親子ローンを組む子どものメリットとは

各金融機関や各種メディアで取り上げられている親子ローンは、親のメリットに焦点が当てられていることが多くあります。住宅ローンの完済年齢は80歳に設定されていることが多く、親が高齢になればなるほど返済期間が短くなり、毎月の返済額が高額になってしまいます。持病があると団体信用生命保険(以下、団信)に入れないケースもあります。そんな親にとって、親子ローンはメリットが多いものなのでしょう。では、子にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 ・当面の負担が少なく新築に住むことができる 親子リレーローンの場合、初めは親が返済するため、子は住居費用を負担することなく新築に住むこともできます。若いうちの低収入を乗り切る手段にもなりますね。 ・自身の収入以上の家を購入できる 親子ペアローンは、親と子でそれぞれローンを組みます。そのため、自身の年収だけでは2,000万円の借り入れが限度の場合でも、親が1,500万円の借り入れが可能であれば、総計3,500万円の親子ペアローンが組めると考えられます。親との同居となると、台所は2カ所ほしい、車も2台以上とめられる所がいい、部屋がたくさんほしいなど求めるものも多くなる分、借り入れ希望額が上がりますので、親子でローンが組めるといいですね。 ・返済の負担を抑えられる 子の世代には、子どもの教育費や介護など今後まだまだ負担があります。購入する家のローンを親にも負担してもらうことで、返済額を抑え将来に向けてお金を貯蓄に回すことができるようになります。 ・親との同居計画を前進させられる 親との同居を希望しているのになかなか親の決意が固まらない場合、同居が借り入れ条件になっている親子ローンを提案することで、同居に向けて話を進められる可能性があります。