■銀行口座を賢く利用するには

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まず、現金を下ろすのは月1回にするということが大切です。1ヶ月分の支出がわかっているのであれば、その金額だけを下ろしておき、その中で生活をすることで余計な出費をすることがなくなります。 家計の管理もしやすくなりますし、ATMを使用する必要がなくなるので、時間外に利用して手数料が必要になることもありません。 家賃、光熱費、水道代、保険料、通信費等の引き落としと、クレジットカードの引き落としなどはメインの口座に集約させます。こうすることで公共料金等の家計の把握がしやすくなるのです。通帳を見れば毎月の固定費がそれだけでわかりますよね。 銀行を選ぶ際は、無量で利用できるATMが自宅や会社の近くにある銀行を選ぶ。支店やATMだけでなく、提携した銀行でも無料でATMが利用できるので、近くに無料で使えるATMがあれば、余計な手数料を必要としなくなります。 1回108円以上かかる手数料ですから、何度も利用するとバカにならなくなります。場合によっては、預金利息よりも手数料が上回ってしまうということも少なくありません。 キャッシュカードは「使う」口座以外のものは持ち歩かないというのもポイントです。キャッシュカードを持ち歩かなければ、現金を引き出すことが難しくなるので、いろいろな誘惑を断ち切ることもできそうです。 また、旅行の費用や、冠婚葬祭といった費用は別の管理として、「貯める」用の口座に蓄えておくとなんとなくといった出費も抑えて管理できるようになります。 ボーナスはこの「貯める」用の口座に入れておくことによって、毎月の生活に必要なお金以外はボーナスで賄うようにしておくとお金が貯まりやすくなるのです。

■お金を貯められない人の口座は?

口座を3つに分けて管理することでお金が貯まりやすくなるということは理解できたと思います。もちろん、分けて管理しても、きちんとそれを運用できなければ意味がありません。 では、お金が貯まらない人はどんな管理をしているかというと、実際にはあまりきちんと管理していなくて、通帳の管理がずさんになっている場合が多いです。 よくある例として、記帳は何年もしていないということもあるのです。他にも、口座はいくつかもっているけれど全く使っていないというのもあります。 要するに残高の管理がしっかりとできていないため、今月使える金額やどれだけ使うと赤字になってしまうのかというのが管理できていないのです。 きちんと口座の管理ができていれば、家計簿をつけていなくても、財布の中身さえ見れば残金が把握できるのです。 また、何かと理由をつけ口座から下ろしてしまうのもお金の貯まらない原因となっています。実はこれが一番の原因なのかもしれません。 口座をきちんと整理して、毎月の使えるお金を制限しなければ、よほどしっかりとした人でなければお金を貯めることは難しいのです。もちろん、収入が人並外れていれば別ですけれど……。

■まとめ

生活を便利にするだけであれば、口座はひとつでもかまいません。ですが、お金を貯めたいのであれば、口座に役割を持たせ、複数もつことが大切です。一般的には3つですが、人によっては2つになったり、これより多くなることもあります。ですが、大切なのはそれぞれの口座に役割を持たせることです。 また、口座が多い場合でも休眠口座であれば問題はないのですが、管理が煩雑になるため、休眠口座は整理しておいたほうが良いかもしれませんね。