2016.04.27
買った食材を腐らせて捨ててしまう…いわゆる食品ロスをなくすことが食費カットへの近道! 食品ロスは、1世帯あたり1か月で約5000円というデータも。ここでは野菜を長もちさせて使いきる保存法をご紹介。
教えてくれたのは
東京農業大学元教授・農芸化学博士
徳江千代子さん
「食品の保蔵・加工における多様な食品機能」を主なテーマに研究を続ける。また、野菜やくだものの成分、栄養、保存方法、食品の賞味期限や保存方法などに詳しい。最新刊『食品の保存テク』(朝日新聞出版)など著書多数。
野菜はなるべく丸のままを買い生育していたときと同じ状態で保存する
たとえばにんじんは深めの容器に立てる新聞紙またはキッチンペーパーで1本ずつ包み、深めの容器に入れる。にんじんはまっすぐ
生育するので、立てて野菜室で保存すると2~3週間もつ。
野菜は丸ごと買うのが基本。カットされたものより鮮度が高く長もちするからです。「保存する際は、野菜が生育していたときと同じ状態で保存してください。土の中でまっすぐ育つものなら、寝かせてはダメ。横にして冷蔵庫内などに置くとストレスを感じ、いたみを早めます」
しょうが、泥つきごぼう…常温保存にすれば長もちするし冷蔵庫内もすっきり見やすい
買った野菜をなんでも野菜室に入れておけば安心! 実はこれが間違い。「常温保存に向くものや、低温に弱いものも。そういう野菜は入れないほうが長もちします」と徳江さん。野菜室が整理されダブり買いも減らせます。
泥つきごぼうは紙袋に立てて
泥つきのごぼうは蒸れを防ぐために新聞紙に包み、紙袋に立てて保存。家の中で最も涼しい場所に置く。1か月もつ。
しょうがはかごに入れて
しょうがは冷気に弱い。キッチンペーパーで包み、風通しのよい場所に置いて保存すると2週間もつ。新聞紙で包んでもOK。
保存法を工夫しても日もちしない野菜もある買ったら早めに使いきる
保存法だけでなく、野菜の寿命を意識して買うことも大事。「じゃがいも、さつまいもなどの根菜類は長もちしますが、もやしなど生長途中のものは長もちしません。野菜それぞれの特徴を頭に入れ、日もちしないものを買ったら早く使いきるように心がけて」