商品を選ぶポイントとは?


口座が開設できたら、さっそく商品を選びましょう。

 

「初めての人は、人気ランキングで判断するのではなく、まずは総資産額が多くて、信託報酬が低い商品を選ぶとよいでしょう。条件を満たす投資信託で国内株式を3、先進国株式を1の割合でスタートしてみるとよさそうです。経済の伸び率という期待値では海外の方が魅力的ですが、新興国はリスクが高め。先進国を一部組み入れていく、というところからスタートするのが始めやすいでしょう」と風呂内さん。

 

「商品が信用できるかどうか見るポイントとしては、たとえばTOPIX連動型ファンドなら、過去にTOPIXと同じように推移しているかを見るのも1つの観点です。だいたい同じように推移していれば信用できるかもしれませんが、大きく外れているようなら期待するようには推移しないかも…と考えることができます」

 

商品を選んだら、毎月いくら積み立てるのかを決め、それぞれの商品にどのくらい配分するか比率を決めます。これで設定は完了です。

 

「最初の設定が終わればあとは自動的に積み立てられていくので、基本的にはほったらかしでOKです。ときどき運用状況を確認して、長い目で運用していけるといいでしょう」

どういう出口を目指すのかを考えながら運用しましょう


つみたてNISAの非課税期間は20年と限られています。もし20年でマイナスになった場合、そのまま現金化すると目減りした投資額から信託財産留保額が差し引かれた金額が手元に残ります。

 

20年経った時点で、つみたてNISA口座にある金額を特定口座(課税口座)に移して運用を続けることもできます。この時、取得額は移管された時の金額に上書きされます。もし実際の取得時より評価額が下がっていた場合、その下がった金額で購入したことになるわけです。以降値上がりして、実際に取得した時の評価額に戻っただけなのに、差額が利益とみなされ課税対象になります。

 

「投資を始めて17年くらい経過したら、残りの3年でどういう出口を目指すのかを考え始めましょう」