前回は、どうしてつみたてNISAが初心者におすすめなのかについてお伝えしました。今回は、つみたてNISAの始め方をお伝えします。
まずは口座を開設しましょう
投資を始める時には、まず、専用の口座を開く必要があります。 「口座開設には時間がかかる場合があるので、今すぐ投資をするつもりはないという人も、やりたいと思った時にすぐにできるよう、口座を開いておくといいでしょう」と風呂内さん。
窓口とネット、どっちがいいの?
口座を開く際には、金融機関を選ばなくてはなりません。選ぶポイントは、手数料と購入できる商品です。積立できる頻度も「毎月」しか選べないところや「毎日」「毎週」「年2回」など細かく刻むことができるところまでさまざまなので、合わせて確認するようにしましょう。
一般的に、証券会社や銀行の窓口で口座を開設する場合は、口座開設について丁寧に教えてもらえたり、投資用語について教えてもらえる一方で、取引をする際にかかる手数料が高かったり、自分の希望とは異なる商品を提案されて断れずに買ってしまったりということも起こり得ます。 ネットの場合は口座開設から商品の売買などすべて自分で行う必要はありますが、スマホでも簡単に取引できたり、手数料が窓口に比べて格安というメリットがあります。購入できる商品も多い傾向にあります。
「手数料が安い方がいい、自分の考えで取引したいなど、合理的に考える人にはネットがおすすめです。ただ、つみたてNISAを使うということが決まっているのであれば、そもそも購入時手数料のかからない投資信託が中心となっているため、通常の課税口座を開設する時ほど窓口を怖がらなくてもいいかもしれませんね。」と風呂内さん。
インターネットで検索するとネット証券がたくさん出てきます。どこにすればいいか迷ってしまいそうですが。
「投資金額が課税口座を使うほど増えた場合の手数料を考えるとSBI証券や楽天証券が有力な候補になりそうです。商品ラインナップの豊富さを重視するならSBI証券、楽天スーパーポイントを使いたい人は楽天証券が、相性がいいかもしれませんね」
非課税口座(NISAもしくはつみたてNISAはどちらか1つしか選べません)を開く時には、同時に課税対象となる「一般口座」と「特定口座」のどちらかを選択することになります。口座を開いたからといって、課税される口座でも取引しなければならないというわけではないので安心してください。
「まずはつみたてNISAだけ始めるという人も、将来的に課税口座で取引するかもしれないので、源泉徴収ありの特定口座を選んでおけば、金融機関が税金を計算してくれて確定申告が不要となるので無難でしょう」
ちなみに「iDeCo」については別途口座開設が必要になりますが、次回の記事で詳しくお伝えします!