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父親のDV、母との死別…壮絶な過去を背負った女性が1600km歩いて辿り着いた答え

ライフスタイル

2019.03.16

2019.12.01

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ちょっと最近、反省続き…。

読者のママさん、こんにちは。映画コメンテーターの赤ペン瀧川です。

さっそくなんですが…もうね、反省ですよ…日々、反省の毎日です。僕は今、俳優業のほうで絶賛ドラマの撮影中でございます。朝の5時に起きて帰宅するのは深夜0時。翌日も5時に起きて現場に向かいます。

すると、何が起こるかというと…週5日で働いている妻の負担が激増するわけです。細かな家事はもちろん、息子の保育園の送り迎えは僕の仕事。でも、今はすべてを丸投げしているわけです。本当に申し訳ない…日々の反省が積もるばかり…妻よ、もう少しだけ待ってくれ。

2月中には撮影中のドラマがクランクアップします。瀧川家のみんな、もうひとがんばりだ!そんな毎日、反省まみれの僕に勇気をくれた映画を今日は紹介します。

 

赤ペン瀧川と息子・晴太朗くん▲撮影現場に遊びに来た息子・晴太朗。パパの仕事場に潜入できるのは、やっぱり嬉しいらしい。

<一つ前の作品に戻る> まだ間に合う!夫と過ごす平日・深夜のバレンタインデーを楽しむ方法

 

赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画
第16回 ジャン=マルク・ヴァレ監督作品
わたしに会うまでの1600キロ

ジャン=マルク・ヴァレというなんだか難しい名前の監督の代表作は「ダラス・バイヤーズクラブ」になるでしょう。主演を果たしたマシュー・マコノヒーがアカデミー賞主演男優賞を受賞、作品賞にもノミネートされました。その監督が次に撮った作品が今作、「わたしに会うまでの1600キロ」です。リース・ウィザースプーンがアカデミー賞主演女優賞にノミネート、ローラ・ダーンがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ国内外でも高く評価されました。

前評判があまりにも高いので「本当に面白いのかぁ?」とか卑屈な気持ちで劇場に足を運び、泣きながら出てきたことを覚えてます。こんなの泣いちゃう。きっと、男性の僕よりも女性の皆さんの方が泣いちゃう気がする。ぜひ、じっくりと見て頂きたい!

 

タイトル通り、とにかく歩きます。

ある女性の実話を映画化した本作。どんな内容なのか?と聞かれたら簡単。ひたすら、1600kmを歩き続ける映画です。歩くのはパシフィック・クレスト・トレイルという、アメリカ西海岸を南北に縦走する長距離自然歩行コースでして、簡単に言うと山と砂漠の散歩道。超過酷な道のりです。

でも、そもそもなんでそんな長い距離を歩くことになったのか? 一体何をしてる人なのか? 歩き切るとどんな良い事があるのか? それをぜひ、観ていただきたいのです。

わたしに会うまでの1600キロ(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
▲ものすごいワイルドじゃないか…と思う方も多いでしょう。その通り。この作品の邦題は「わたしに会うまでの1600キロ」ですが原題は「WILD」です。
直球じゃないか!と逆にビックリしますが、そんなワイルドな旅を続ける女性の映画なんです。

 

長く続く人生を凝縮した1600㎞の歩き旅

映画を観始めると彼女はさっそく、歩き出します。持ち上げるのもやっとのリュックを背負い、フラフラと歩き出します。一日あたり17㎞、三ヶ月かけて1600㎞を歩破する予定を立てて出発しますが1日目から愚痴が止まりません。

 

わたしに会うまでの1600キロ(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
▲荷物が重い、日差しがキツいし道も険しい。荷造りも失敗し、コンロに火もつかず冷たいお粥を啜って空腹を満たすギチギチにハードでワイルドな旅の幕開けです。

 

しかし、彼女は歩きながらいろんな事を思い出します。過去にどんな事があったか。どんな失敗をしたか。どんな後悔をしたか。その思い出がフラッシュバックされ、観客は徐々に明かされる彼女の過去を知っていくことになります。

その過去がまぁ壮絶なこと!1600㎞を女性一人で歩いて旅をするだなんてよっぽどの事情がなきゃやらないよな…と何となく想像しておりましたが予想以上に壮絶な過去を背負っている事が明かされていきます。

 

わたしに会うまでの1600キロ(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
▲道中の景色は本当に美しい景色ばかり。最近、旅行に出かけられていないママさんも、ちょっとした旅気分を味わえると思います!

 

しかし、彼女はそんな暗い過去を背負いながらも旅を続け、様々な人に出会い、歩き続けます。旅の始まりでは愚痴を吐き、苦しい表情で歩いていた彼女ですが、旅が終わりを迎える頃には彼女の背負っていた荷物は軽くなり、清々しい表情に変わっていきます。

最初は「本当に歩き切ることができるのか?」と不安なままでしたが、そんな彼女を見ているうちに、気がつくと我々観客も癒され、清々しい気持ちになっているのです。

 

この人の人生、トレイルよりもよっぽどスーパーオフロード

と、ここまで書いてきて「壮絶な過去って何だよ!」と皆さん、思っているかも知れません。詳しくは映画をご覧頂きたいのですが…少しネタバレを含みますが一旦、紹介しましょう。主人公の女性は「父親がDV→両親の離婚→最愛の母と死別→弟はアルコール中毒→自暴自棄に突入→覚せい剤と男に溺れる日々→自分も離婚」というコースの末、旅のスタート地点に辿り着きます。

 

わたしに会うまでの1600キロ(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
▲いや、待ってよ。旅のスタート地点に辿り着くまでの人生のコースがスーパーオフロードすぎるじゃないか。

 

歩いている場合か!とすら思いますよ。僕は彼女の過去が明かされていくうちに何度も思いました。「ヤケになっちゃダメだ」と。けれど、観終わる頃には、「いろいろあっても、やっぱり人生って素晴らしいよな」って思っているから不思議。この映画の魅力ですね。


1600kmも歩く必要はないけれど

ふとした瞬間に過去の失敗を思い出すことってありますよね?

「もっとこうしておけばよかった」なんて、僕も日々、小さな反省と後悔を重ねています。でも、そんな反省や後悔をしっかり受け止めて考えている暇はなく、日々は続いていきます。

この映画の主人公は1600㎞を歩き続けることで自分の過去と向き合います。その時に思い出される過去が壮絶すぎて「わかる!」とか「共感できる!」とは思いませんが、その時間があるのはちょっと羨ましいと思いました。きっと、ひとりの時間が恐ろしく少ないママさんたちもそう感じるのではないでしょうか。

 

わたしに会うまでの1600キロ(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
▲携帯も見ない、人ごみをかき分けたりしない、のんびりとした道をゆったり景色を見ながら散歩する時間、ちょっと憧れませんか。

 

長年にわたる後悔を受け止めるには1600㎞ぐらい必要なのかも知れませんが、日々の小さな反省や後悔を受け止め、消化するには1駅分ぐらいでも大丈夫かも知れません。この映画が素晴らしいのは「歩きたくなる」ことだと僕は思っています。何か嫌なことがあった時、少し一人で考え事をしたい時、一駅だけ歩いてみるのは良いリフレッシュになるかも知れません。

そして、乗り越えないといけない辛い出来事があっても、一歩ずつ進んでいくしかない。毎日が人生の積み重ねである事をじんわり教えてくれる素敵な映画です! きっとご覧になった翌日、歩きたくなっていますよ。

 

息子・晴太朗くん▲僕が小さな反省や後悔を重ねている間にも、息子・晴太朗はたくさん食べて、大きくなっている。

[DVD Info]
『わたしに会うまでの1600キロ』

わたしに会うまでの1600キロ

監督:ジャン=マルク・ヴァレ/キャスト:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン/価格:Blu-ray発売中 1905円+税/発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン (C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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