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過干渉な母親との関係で傷つかなくなる「言葉」の返し方

コミュニケーション

2020.10.01

Case3 ずっと認めてくれなかった母親に謝ってほしい

子どもの頃から、母親に認めてもらえなかったことが心の奥底にあって、会ってもちょっとしたことでイライラ。つらかった思いをぶつけ、謝ってほしいと思ってしまう場合はどうしたらいいでしょうか。

 

謝ってもらっても気持ちは晴れない

「私のカウンセリングに訪れる人のなかには、実際に母親にしんどさをぶつけ、謝ってもらった方もたくさんいます。でも、その彼女たちは、謝ってもらっても、思ったよりスッキリしなかったと、口をそろえて言うのです」

 

思いをぶつけた直後はスッキリしても、多くはしばらくするとまた腹が立ってしまうパターンを繰り返すようです。

 

「謝罪しても、親はこれまでと同じことを繰り返しがちです。そのことに子どもはイライラしてしまいます。でも、親は償いたいと思っても、具体的にどうしたらいいのかわからないのです。子どももまた、親にどうしてもらったら満足するのか、自分の希望を把握できていません。解決策が見いだせず、堂々巡りをしながら親子で傷つけ合っているのだといえます。こうした場合は、心理的に距離をとることが大切です」

 

母娘は「わかり合えない」関係だと知ることが大事

心理的に離れると一言で言っても、どうしたらいいのか難しいものです。

 

「これまでつらくなってしまうのは、母親も娘もお互いに“自分をわかってほしい”と求めていたから。けれど、生まれた時代も感じ方も異なるふたりが、お互いを完全に理解するのはムリな話。まず、そこを認めましょう。それが、心理的な距離をとる一歩になります」

 

“母親にわかってもらいたいという気持ちこそ、他者中心の考えの現れだといいます。母親と娘は、考え方も生き方も異なる存在であると認識することで、ちょうどいい距離を取れるようになってきます。

 

親子でも「他人行儀」くらいがちょうどいい

ここまで見てみると、お互いの領域に踏み込まず、尊重することがいい関係を築くために大切だというのがわかります。

 

「親子だと、つい甘えしまうものです。でも、なれ合った関係だと、感謝の気持ちもなくなるものです。大切なのは、親子でもそれぞれが独立した個人であるという意識です」

 

むしろ、他人行儀でいるくらいのほうがいい関係につながるといいます。お互いを認め合うことで、心地いい関係を築けるのです。

 

PROFILE 石原加受子さん

心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、日本ヒーリングリラクセーション協会元理事、厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。

 

文/齋田多恵

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