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無料オンライン学習に存在意義はある?「子供には新しい居場所が必要」

子育て

2020.04.30

2020.05.01

新型コロナウィルスの感染拡大予防措置として、全国的に小中学校の休校が続いています。学習の遅れをカバーするため、授業を配信提供する自治体も出てきました。私たちの働き方だけではなく、子どもたちの学習スタイルも今、転換期を迎えているのかもしれません。

 

でも、未知の学習スタイルに戸惑う人も多いのではないでしょか。コロナ禍で、にわかに身近になった「オンライン学習」。その歴史と実態を知り、理解を深めていきましょう。

 

特集「教育の新潮流・オンライン学習が知りたい」の第4回目は、「無料オンライン学習の存在意義」について。高額な塾の授業料の実態を知り、「無料のオンライン授業」の配信を始めた葉一さん。8年前に志した道は、登録者数80万人の人気チャンネルとして成長を続けています。教育系YouTuber葉一さんが描く、日本の学びの未来は──。

 

 

PROFILE 葉一さん

1985年3月11日生まれ。東京学芸大学を卒業後、営業職、個別指導塾の塾講師を経て独立。2012年、YouTube「とある男が授業をしてみた」にて小学3年生〜高校3年生を対象とした授業動画の投稿を開始。チャンネル登録者数は80万人を超える。勉強だけではなく、子どもたちの悩みに対して等身大で向き合う動画も人気の秘密。2児の父。

「お金で広がる教育格差」をなんとかしたい

基本は板書重視だが、最近は画像の加工もするように

 

──個別指導塾の講師からYouTuberに転向したきっかけは何ですか

 

葉一さん:

個別指導って、費用がものすごく高いんです。その個別指導塾にあえて入ってくるのは、勉強が苦手な子が多い。そして、そういう子は、家庭にいろいろな事情を抱えていることが多いのです。

 

シングルマザーの方が、「先生を信頼しているから、なんとかお金を捻出して通わせています」と話してくださったりする。企業としてお金をいただくのは当たり前ではあるけれど、これは自分が目指していた教育とは違うぞという思いが芽生えてきたのです。

 

家計的に恵まれない子を救えるような何かを作りたい、親御さんからはお金をいただかないで、でも自分は生活があるので何かしらの方法でお金をいただく教育ができないのかなってずっと思っていて。

 

8年前は今ほどYouTubeは普及していませんでしたが、個別指導塾を退職後、授業配信を始めてみました。

 

──教育系YouTuberとして生計を立てていく勝算はあったのですか

 

葉一さん:

実はYouTubeを始めた当時、再生回数に応じて広告収入が得られることは知りませんでした。YouTubeに動画を投稿して、自分が有名になることで、講演会や書籍の執筆で仕事いただけたら……という戦略でした。

 

今はおかげさまでチャンネル登録者が80万人で、YouTubeの広告収入で生活は成り立つようになっています。

 

──特に中学生向けのコンテンツが充実していますね

 

葉一さん:

YouTuber的に言うと、高校生向けに大学受験を意識した授業の方が、確実に再生数が取れます。

 

なのになぜ中学生の授業に力を入れているかというと、それは高校受験が人生の中で大きなターニングポイントになるから。高校受験前から勉強を頑張った方が、その後の選択肢は確実に増えると思っています。

 

大学受験の方がビジネスになるから、中学生向けのサービスがあまりない。そこを支えたいという気持ちで、中学生向け授業を配信しています。

 

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