2019.08.21

頑固な子ほど将来大物に!?個性を否定しない育て方とは

頑固な子供

一度言い出したら聞かない、言われたことに素直に「はい」と言わない、叱られてもイヤなものはイヤ…そんなわが子に、「この子は頑固だなぁ…」とため息をついているママ・パパもいるかもしれません。

 

このままじゃ将来が心配、という気持ちも分かりますが、実は、頑固な子は、見方を変えれば、将来すばらしい子に育つ可能性がたくさんあるんです。

 

今回は、頑固な子の個性を大切にしつつ、せっかくの長所をダメにしてしまわないための上手な声のかけ方や接し方を紹介します。

 

赤ちゃん・2歳・幼児・園児・小学生…

頑固な子どもの特徴は!?


ひとことで「頑固な子」といっても、子どもが大人のいうことを素直に聞かない時の理由はさまざまです。また、成長や発達の段階によってもそれぞれ違った「頑固さ」が見られることも。年齢別にみていきましょう。

 

赤ちゃんでも「頑固な子」はいる?

「支援センターで見かけるほかの赤ちゃんはニコニコしていて、泣いても少しあやすとすぐ機嫌が直ったり、他の子におもちゃを取られても、別のものを渡すとすぐに新しいおもちゃで遊び始めたりするのに、うちの子は本当に頑固で、気に入らないと1時間でも泣いています」

 

「生後半年ごろ、歯医者に行くため実母に預けたのですが、私が戻るまでの2時間まったく泣き止まず、この子は頑固な子ねと呆れられました」

 

そんなママの悩みを聞くことがあります。

 

赤ちゃんは基本的に本能に従って生きていますので、「頑固だから」というよりは、その子にとって本当に受け入れがたい状況だったのでしょうが、他の子と比べるとやはり気になってしまいますね。

 

2歳~幼児の「頑固」はどんな風?

2歳頃からの子どもはいわゆるイヤイヤ期に入り、「何でも自分でやりたい」「自分が決めたい、選びたい」という自我の出てくる年齢だといわれています。

 

さらに、まだ感情のコントロールや言葉で伝えることが十分にできない段階のため、

自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり、長時間駄々をこねたり泣き続ける子も多くいます。

 

この状態をみて「ほんとにこの子は頑固で…」と嘆くママも多いのですが、これはほとんどが一過性のもの。

 

感情表現が激しい子とおっとりした子、ママと子どもの好みの一致度などで差はありますが、この時期の「頑固」と思える行動は、あまり否定的にとらえず、ある程度必要な段階だと思った方がよさそうです。

 

保育園児・幼稚園児・小学生の「頑固」とは

大人が良かれと思って(または大人の都合で)「こうしたら?」とアドバイスしても、決して自分の意見や方針を変えない・妥協しない、本来の意味で「頑固」な子は、保育園や幼稚園の頃からその特徴を表し、小学生ではよりはっきりと前面に出てくる子も少なくありません。

 

その性格が時に集団行動からはみ出してしまったり、他の子とうまく合わせられずにケンカになる、仲間外れになる…といったトラブルにつながることもあり、ママやパパは「こんなことでこの先やっていけるのか」と心配になるかもしれません。

 

しかしよくよく事情をきいてみると、単なるわがままや自分勝手に見える行動も、自分なりの判断や価値観に基づいていることも多く、「意志が強い」「周りに流されず信念を貫く」という長所でもあります。

 

信念を通すために、大変なことでも最後までやりぬくがんばり・粘り強さを見せることもあります。

 

 

頑固は直すべき?それとも長所?じょうずな育て方は


「頑固」という表現にはマイナスイメージがありますが、実は見方を変えればすばらしい長所になる可能性を秘めています。

 

でも、間違った接し方や叱り方をすると、せっかくの長所が台無しになってしまう可能性も…?!

 

ここでは、頑固な子に対するおすすめの声かけや接し方、良さを伸ばせる育て方を考えてみます。

 

「頑固な子」には頭ごなしに叱らない

これはどんな子でもそうですが、自分なりの価値観を持ち、ものごとの筋を通す「頑固な子」には、力で押さえつけて大人の言う通りにさせるのは特に良くないと言われています。

 

なぜなら、「自分は小さい頃頑固だと言われていた」という人に、子ども時代のことを聞いてみると、「頭ごなしに叱られると、意地でも聞くものかと思っていた」と答える人が非常に多いから。

 

頭ごなしに「こうしなさい」と言われて従うのは、自分の信念を曲げることになるので納得できず、相手にも不信感や反抗心を抱いてしまうとか。

 

表面的な行動だけにとらわれず、「なぜこの子はこれがしたいのか」「なぜイヤなのか」をいったん考えてみたり、本人が言えるなら聞いてみて、その上で「そうか、それはそうだよね。でも今は時間がないから、悪いけど〇〇してくれる?」という聞き方をする大人には、頑固な子も比較的納得してくれることが多いと言われています。

 

「ごめんなさい」は大切だけど、無理強いしすぎない

うっかり叱られるようなことをしてしまった時には、きちんと「ごめんなさい」と謝れるのがベストですが、なかなかできない子も多いもの。

 

もちろん、「こういう時はごめんなさいしようね」と教えることは必須ですが、それでも頑なに謝れない場合に、何が何でも「ごめんなさい」を言わせようとして長時間追い詰めたり、大声で脅したり、叩いたりすると、次回以降さらに「ごめんなさい」に抵抗するようになることも多いといわれます。

 

ある程度、いけないことはいけないと伝え、謝る必要があると教えてもダメなら、感情的にならず「じゃあ今日はママが〇〇のかわりにごめんなさいするよ。今度はちゃんとこんな風にごめんなさいしようね」と終わらせてあげても良いでしょう。

 

まとめ


過去にルクセンブルグ大学を中心に行われた研究では、50代で高い社会的地位と収入を得ている人たちの12歳時の様子を振り返ると、保護者から愛情を注がれているものの、なかなか言うことを聞かずに自分の意志を通す「頑固な子」「決められたルールに従わない子」が多かったというデータが報告されました。

 

大人の言葉に素直に「はーい」と言える子の方が育てやすいのは確かですが、頑固な子には、周囲に流されず、自分の信念にしたがってやり遂げるというすばらしい長所があります。

 

将来を心配するあまり、叱ったり親子でケンカしたりと大変なことも多いかもしれませんが、ここぞという時以外はできるだけ押さえつけずに育てていってあげたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:論文”Student Characteristics and Behaviors at Age 12 Predict Occupational Success 40 Years Later Over and Above Childhood IQ and Parental Socioeconomic Status(「12歳の生徒の特徴と行動が職業を予測する」)”

 

高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。