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長時間のスマホ閲覧で「内斜視」も…子どもを襲う〝目の筋肉〟の異変

子どもの健康

2019.11.19

2019.12.03

iStock.com/kohei_hara

最近では子ども向けの楽しいゲームや、赤ちゃんが泣き止む工夫を凝らした動画やアプリなど、スマホやタブレットで閲覧できる多くの子ども向けコンテンツが開発されています。

育児に追われるママやパパにとっては強い味方ですが、スマホやタブレットを長時間使用することで、子どもの目に思わぬ悪影響を与える可能性があります。

「斜視」もそのひとつ。視力の発達にも支障をきたす、子どもの斜視について詳しく解説します。

 

「内斜視」の患者急増の背景


近年、若者を中心に「斜視」の患者が増えていることが問題となっています。その多くは、一方の目のみが鼻側に寄る「内斜視」です。

発症者の大幅な増加の背景に、スマホやタブレット長時間にわたる使用が指摘されています。

 

目の筋肉の異常が「内斜視」の原因


iStock.com/Laikwunfai

私たちの目はピントを合わせたり、見るものを追うために多くの運動を繰り返しています。そのため目の周りには多くの筋肉があり、それぞれが補い合って目の運動を可能にしています。

なかでも「内直筋」と呼ばれる筋肉は、目を内側に向ける働きがあります。通常、近くのものを見るときは寄り目に近い状態となってピントを合わせるため、この内直筋が収縮します。

スマホやタブレットを観るときは、近い位置でピントを合わせる必要があるため、内直筋は収縮した状態に。さらに、小さな画面であるため、目を動かす運動がほとんどありません

このため、長時間にわたってスマホやタブレットを使用すると、内直筋は常に収縮して凝り固まった状態となるのです。

その結果、スマホやタブレットを観ていないときでも内直筋が収縮した状態になりやすく、常に目が内側に向いている「内斜視」を引き起こすと考えられています。

 

内斜視はどんな症状がでるの?


 

iStock.com/OkinawaPottery

「内斜視」は見た目で分かりやすいものですが、小さな子どもは鼻の付け根が低く、異常がなくても内斜視に見えやすいため発見が遅れることも。

しかし適切な治療を行わないと、一方の目だけピントが合わせにくくなり、物がダブって見える、立体感や遠近感がつかめない、など視力に重大な影響を与えることも少なくありません。

また学童期に発症すると、学業に支障をきたしやすいともわれています。

 

「内斜視」を防ぐつき合い方のコツ


iStock.com/kohei_hara

 

子どもの目に悪影響を与えずにスマホやタブレットを使用するには、次のような点に注意しましょう。

 

画面から30センチ以上目を離す

スマホやタブレットによる内斜視の原因は、近い位置でピントを合わせること。内直筋の収縮を最小限に抑えるためにも、画面を目から30センチ以上離して使用しましょう。
小さな子どもは夢中になると顔を近づけがちになりますので、テーブルなどに固定して使用するのがおすすめです。

 

10~15分おきに目を休める

連続使用は10~15分程度に抑えましょう。長い動画を観るときは10分おきに遠くを観たり、画面から目を離すようにすると、内直筋が収縮し続ける状態を避けることができます。

 

YouTubeの話題が子ども同士の交流に欠かせないなど、いまの時代にスマホやタブレットを封印するのは難しいことです。しかも決して、すべてが害になるわけではありません。親自身が正しい付き合い方を知って、指導を心掛けたいものです。

 

文:成田亜希子

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