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皮膚科医が語る毛穴の汚れ&開きの原因「えっそれ!?」

美容

2021.03.03

毛穴をチェックする人

黒ずんだり、詰まっていたり。肌のケアを怠っているわけではないのに、尽きることのない毛穴の悩み。美しい肌を手に入れたい人にとって憎き存在の毛穴は、人間に本当に必要な存在なのでしょうか? 皮膚科専門医で毛穴研究のパイオニア・亀山孝一郎先生に、毛穴のメカニズムや正体を伺いました。

毛穴開きは、肌を守るための防御策?

「悪者になりがちな毛穴ですが、実は愛すべき味方なんですよ」

 

皮膚科医専門医として、あらゆる肌トラブルを診断してきた亀山先生は、毛穴についてこう語りますが、いったいどういうことなのでしょうか?

 

「顔の毛穴の中には、皮脂を分泌する皮脂腺があるのですが、寒い時期は冬の乾燥から肌を守るため、夏は肌の酸化を防ぐために皮脂を多く分泌します。つまり毛穴目立ちの原因は、この過剰な皮脂分泌。だけどこれは肌を守るための働きで、毛穴が開くのは自己防衛のためといえるでしょう」

 

日中、室内でのデスクワークが中心になった昨今。自分の肌を守るためとはいえ、外気に左右されないライフスタイルでも、毛穴が目立ってしまっているのはなぜでしょう?

 

「仕事や生活の中で感じるストレスも毛穴が開く原因になり得ます。ストレスを感じると交感神経が優位になり、皮膚の毛細血管に血液が行きづらくなります。そうなると、肌の栄養状態が悪くなってバリア機能も低下。その防御として、皮脂分泌を促して毛穴を目立たせてしまうんです」

 

毛が生えるための穴を毛穴と言いますが、実は人間の毛穴には3つの種類があるとのこと。それぞれ目的に合わせた機能を果たしているそう。

 

脂腺性毛包(しせんせいもうほう)

顔に最も多く、胸や背中の中心部にも存在する毛穴。細くて短い毛が生えるものの、毛穴の外にはほぼ出現しません。発達した皮脂腺が複数あり、肌を守るために皮脂を分泌するため、毛穴が開きがちに。

軟毛性毛包(なんもうせいもうほう)

おもに体やフェイスラインに分布する、うぶ毛が生える毛穴。皮脂腺は非常に小さく、皮脂もほとんど分泌しません。 

終毛性毛包(しゅうもうせいもうほう)

頭皮や眉に存在する毛穴。皮脂腺は、脂腺性毛包よりは少ないものの存在し、皮脂を適度に分泌し、毛のパサつきを抑える働きがあります。

 

Tゾーンや頬など顔の中心にある脂腺性毛包。ストレスのほか、チョコレートなどの刺激物や油脂の多い食事によって、皮脂を過剰に分泌させるそう。そうなると、毛穴の内部が膨らみ、毛穴の形は徐々に変形。毛穴目立ちの原因にもなるので、刺激物や油脂の多い食生活を控えることが重要です。

年代ごとに変わる毛穴の悩み

歳を重ねるごとに体調に変化が現れるのと同じように、男性ホルモンの影響を受ける毛穴も年代ごとに悩みやテーマが変わると亀山先生。ここでは、その違いを年代別にチェックしていきます。

毛穴全開&ニキビに悩む10代の毛穴

月経が始まるころに劇的に増加する男性ホルモン。この急激な変化に過剰に皮脂腺が反応し、毛穴が全開になったり、ニキビができたりとすることも10代後半になると、皮脂腺の過剰反応も解消されます。

ストレスがトラブルを起こす20代の毛穴

大学生活やアルバイト、就職といった環境の変化が起こる20代。そういう状況で生じるストレスによって皮脂分泌が増加し、毛穴開きが起きたり、ニキビができてしまうケースも。環境に慣れることで、短期で解消することもあれば、ストレスが続いてそのままという場合もあります。

肌のたるみまで引き起こす30代の毛穴

卵巣からのエストロゲンの分泌が低下し、体内のホルモンバランスが崩れやすくなる30代では、皮脂の分泌を促す副腎皮質由来の男性ホルモン(DHEA)の分泌が促進されます。このDHEAはリラックス状態だと女性ホルモンに変わりますが、イライラしていると男性ホルモンのままで毛穴の原因に。さらに加齢による肌のたるみも始まり、頬の毛穴が伸びて開いてしまうこともあります。

たるみ毛穴がより激しい40代の毛穴

男性ホルモンが高いまま毛穴周囲の組織が崩壊し、雪崩現象を起こします。代謝の低下が毛穴に影響し、30代の毛穴よりもたるみ毛穴がより加速してしまいます。 

問題のある毛穴タイプは、詰まり、すり鉢、たるみの3つ!

毛穴の状態は人それぞれですが、大きくわけて3つのタイプに分かれるそう。まずは自分の毛穴を観察し、毛穴のタイプを知ることが大切です。NG行為やお手入れ方法などを、ぜひ参考にしてみて。

①詰まり毛穴

詰まり毛穴

皮脂や汚れなどの角栓が詰まった状態の毛穴。おろそかな洗顔が原因で起こる黒ずみ、古い角質やメイク汚れが混ざった角栓による白詰まりがある人は、このタイプ。やってしまいがちだけどNG行為なのは、角栓を指で押し出すこと。こうした刺激を加えると、皮脂分泌の活性化や炎症による角化が進み、より毛穴詰まりの原因に!メイク落としや洗顔をおろそかにせず、次回の記事でお伝えする正しいスキンケアを行いましょう。

すり鉢毛穴

すり鉢毛穴

毛穴がいちごのようにデコボコしていたり、本来の毛穴よりも大きくなってすり鉢状に凹んだ状態の人は、このタイプに分類。皮脂分泌の増加による炎症が原因といわれています。すり鉢毛穴になった場合は、皮脂分泌や炎症を抑えるため、ビタミンを積極的に摂取したり、皮膚科医に相談するなど、なるべく早い対処が有効。

たるみ毛穴

たるみ毛穴

加齢によって肌のハリが失われ、毛穴が楕円形になったり、毛穴同士がつながって見える状態の人はこちら。ストレスやバランスの悪い食事が原因で、栄養が肌まで行き渡らず、毛穴の周りを囲んでいるコラーゲンなどが減って肌がたるんでしまうことも。ストレスフリーの生活と正しい食生活のほか、紫外線も毛穴のたるみを進行させるので日焼け止めの使用も効果的。

 

さまざまなタイプのある毛穴の汚れ&開き。まずは自分の毛穴のタイプを知り、その原因と対処法を知ることが、健やかな肌を手に入れられるヒントになるでしょう。

 

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PROFILE 亀山孝一郎先生

亀山孝一郎先生

皮膚科専門医。医学博士。青山ヒフ科クリニック院長。1980年北里大学医学部卒業後、米国立保健衛生研究所にて、メラニンの生成について最新研究に没頭する。1999 年に青山ヒフ科クリニックを開業。ビタミンC、ニキビ・毛穴研究のパイオニアとしても知られている。2020年5月に、監修を務める『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)を刊行。

取材/船橋麻貴 イラスト/pum 写真提供/青山ヒフ科クリニック

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