ガールズバンドグループ、ZONEでドラマーとして活躍し23歳で出産したMIZUHOさん。現在、反抗期に差し掛かっているという15歳の息子さんの子育てについて初めて語ってくれました。（全3回中の3回）
中3の息子を見て「青春だなぁ」
── 23歳のときに出産され、息子さんは現在、中学3年生だそうですね。まさにMIZUHOさんがZONEで活躍していた年齢ですね。
MIZUHOさん：今の息子を見ると、まだまだ赤ちゃんだなと思います（笑）。でも当時の私は、まだ子どもだったのに大人のふりをしていただけだとも思います。大人たちがいつも周りにいて、大人の言葉をまるで自分の言葉のように使って。しっかりしたふりをしていただけだったのかなと。それに、子どもながらにずいぶん過酷な環境にいたなとも思いますね。
息子はのんびり生きていて幸せそうですし、楽しそうでいいなと思いますね。友達もたくさんいますし、部活の試合で負けてみんなで悔し涙を流して、そのあと一緒に銭湯に行く姿を見ると「青春だなぁ！」って。私とは違った普通の幸せといいますか、この時期の一瞬一瞬は後からやり直せるものでもないですし、ほかの何にも変えられないと思うので、微笑ましく見ています。
── デビュー前後も、引退後もずっと北海道で暮らしているそうですが、芸能界から離れて生活していくなかで「ZONEのMIZUHOさんですよね？」となることはありませんか。
MIZUHOさん：何をしてもそうなんですけど、職場でもママ友関係でもどこかのタイミングで必ず誰かが気がついて、急に態度が変わるなんてことはあります。でも、その後も関係が長く続く方はフラットに話せる人ですね。あとから「なんで言ってくれなかったの」と言われることはありますけど、こちらとしても自分からはなんと言っていいかわからないといいますか。
── 聞かれる前からみずから経歴を話すのも…ですよね。息子さんの子育てを振り返って、大変だった時期などはありますか。
MIZUHOさん：最近、出産した友達にも同じことを聞かれたんですけど、本当に記憶がないんです。コロナ禍以降、ママ同士でオンライン飲み会をする際に、子どもの夜泣きで何回も退出する方を見ると、「そういえばうちの子、夜泣きとかなかったな」と。息子が小さいときに私のお腹の上で寝てしまって、私もそのままの体勢で朝まで寝ていたことはありましたけど（笑）。子育てがすごくつらかった時期の記憶はないんです。
友達に「毎日、公園にいたよね」とは言われましたけど、それが大変だったとは思っていませんでした。仕事を再開したときに母が協力してくれていたのは大きかったと思います。お酒の仕事なので、時間帯が夜ということもあって、母は泊まりで息子の面倒を見てくれていたんです。まるで第二の母のように息子が幼稚園から小学校の間はサポートをしてくれていました。
