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近年流行している言葉は、インターネットの世界から誕生していると言われています。これはパソコンやスマートフォンの普及によって、だれもがインターネットに手軽にアクセスできるようになったことが要因と言えるでしょう。


中には、ネットスラングと呼ばれ、インターネットの世界の、スラング、俗語、卑語も生まれ、私たちも耳にする機会が増えています。一方で、聞いたことがあるが、実は意味がわからないという言葉もあるのではないでしょうか。


代表的な言葉にどんなものあるのか紹介します。

■ネットスラングにはパターンがある

一般にネットスラングにはいくつかのパターンがあります。これは、会話をキーボードで入力するため、長文になるとどうしてもキー操作が関係しているパターンが多くあります。 まず略字のパターンです。これは長文の入力が面倒で省略し始めたといったものです。よくあるパターンの一つがローマ字変換の際の母音を省いたものです。2チャンネルなどの掲示板で投稿者が多くなった際に使用される言葉で「KSK」というものがあります。これは、「結婚してください」という意味で歌になったこともありますが、掲示板では加速といった意味合いで使われます。投稿のスピードがどんどん加速しているといった場合です。これをローマ字で記述すると「kasoku」となるのですが、この子音だけをとって「KSK」とされます。


同様に「KWSK」だと「詳しく」となります。「お疲れさま」が「乙」となるのです。 略字にはまだパターンがあり、「Amazon」は「尼」と最初の3文字を変換した漢字が使われることもあります。 読み間違いも使われます。「すくつ」というのは「巣窟」のことで本来は「そうくつ」です。このパターンは本気で間違えていたものとわざと間違えているものがありますが、どちらでそうなったかは判断しづらいです。「そうくつ」より「すくつ」のほうが文字数が少なく入力が楽なのです。当然変換はできません。 また、当て字を使ったものもあります。もともとは当て字ではなく、誤変換でそのまま投稿されてしまったものが、読みが同じなのでそのまま使用されているのです。例えば、二次が虹といった具合です。文章の前後関係があれば、誤変換であることが認識され、意味も伝わります。 こういったパターンを理解していればある程度は理解することができるのではないでしょうか。文章の前後関係もそうですが、前後の文章からも判断することは可能です。 多くの場合、元は誤入力となったものが、指摘はしても面白くて誰かがまねをするようになり、それが広がったものです。

■定番のネットスラングは?

SNSなどでよく使われるネットスラングは、2ちゃんねるから始まったものが多く様々なシーンで使用されます。もちろん、現実社会で使うことはほとんどありませんが、ネットの世界ではその使用は極めて普通に使用されています。 まず、「草」がよく使用されます。これはもとになっているのが「w」です。「w」の形が草のように見えることから「草」として使用されます。ですが、「w」でも意味が分からないですよね。「w」は「笑い」なのです。ローマ字で「warai」の頭文字をとったものなのです。文章の最後に笑った雰囲気をだすために、「w」を数個列挙します。その「w」の並んだ形が草むらのように見えるというわけです。 使い方としては「草生える」で「笑える」ということになります。また、「草不可避」で「笑わずにはいられない」となります。 一般的によく使われるのが「ググる」ではないでしょうか。「グーグルで検索する」を短縮して動詞のように使用します。命令形となると「ググれ」となるのです。