あんと言えば、和菓子といったイメージではないでしょうか。多くの和菓子で様々なあんが使われていますが、現在あんがブームとなっています。そのせいか、洋菓子にもあんが取り入れられたものが多くなってきています。
どうやら生クリームとあんこを合わせることで相乗効果により、より一層おいしくなるそうなのです。和菓子では、まんじゅう、ようかん、どらやき、洋菓子ではパンケーキやロールケーキにも使用されているあん、甘味好きなら一度は最上級のあんを食べてみたいですよね。
■あんの種類
一口に「あん」といっても、いろいろなあんがあり、好みの分かれるところです。最も一般的なあんは、あずきあんと呼ばれるもので、和菓子などさまざまなシーンで利用されます。こしあんと粒あんに分けられます。作り方は、ほぼ同じなのですが、砂糖と練り合わせる前に皮を取り除くかどうかというのが違いです。 その結果、粒あんは小豆の皮の食感が残りますが、こしあんは皮がないため食感はなめらかです。どちらが良いというものでもなく、好みの分かれるところです。ですが、この違いは食感の違いだけはありません。 実は皮のありなしで栄価が違ってくるのです。果物もそうですし、いろいろな野菜もそうですが、皮は意外と重要な栄養の宝庫なのです。皮には多くのポリフェノールが含まれます。ポリフェノールは血管内で活性酸素を除去する力があります。その結果、動脈硬化などの血管のトラブルを防いでくれるのです。 また、小豆に含まれるポリフェノールは糖分が吸収されるのを防ぐ働きを持っています。ですから、同じように糖分の多いスイーツを食べたとしても、粒あんを使用したものだと太りにくいのです。 あずきあん以外には、白あん、うぐいすあん、ずんだといったところでしょうか。白あんは白い種類の豆から作られます。うぐいすあんは青えんどう、ずんだは枝豆です。原料の違いでいろいろなあんが作られるのです。
■話題の究極のあんとは
テレビなどで取り上げられ話題となったあんこに「究極のあん」があります。テレビで観たり、実際に目にしたりした人もいるかと思います。神奈川県の指定銘菓にもなった「億万両」で有名な和菓子屋の和作が作っています。 「究極のあん」は瓶詰めになっており、最中の皮がついています。食べる際にあんを乗せて食べるのです。食べる直前にあんをのせるため、皮はパリパリのまま、その食感を楽しむことができるのです。 「究極のあん」と呼ばれるあんはどんなものかというと、厳選した材料で作られているということです。小豆は北海道十勝産の小豆でさらに生産者まで限定するといったこだわりようで、使用する水は新潟県津南町の天然水。あんのうまみとして大切な砂糖は、中日本氷糖株式会社のロック型氷砂糖を使用しています。この氷砂糖は北海道のてんさいから採ったグラニュー糖を使用して結晶化させたものです。じっくりと結晶化させるため純度も最高クラスとなっているんです。 こだわりの原料のみを使用してていねいに作られた和作のあんが「究極のあん」となるのです。この和作の店主は宮内庁ご用達の老舗和菓子屋で修業していて、和菓子界の巨匠と呼ばれる高山石雄さんの弟子、しかも一番弟子だそうです。さらには、テレビチャンピオンの和菓子職人チャンピオン大会でも優勝した経験の持ち主です。 材料にも、技術もこだわりも、超一流の職人が楽しいを込めて作った造った最高級のあんです。おいしくないはずがありません。